769,581点出品中

趣味からプロの道へ:美好歲月

Pinkoi はアジア最大級のデザイナーズマーケットです。日々の暮らしにも、特別な日の贈りものにも。優れたデザイナーによる、創造性ゆたかな商品をお楽しみいただけます!

素材に手を加えすぎないことで、廃材の持つ魅力とストーリーが際立つんです。

そう語るのは、台東出身の夫婦 Ippon 氏と Piggy 氏 。海辺の流木と路上の廃材を慈しむ二人は、その一つ一つに新しい生命を吹き込みます。夫婦の工房「美好歳月」では、が留める美しい記憶と物語、そして丁寧に刻まれたコトバの数々に出会うことができます。

 2012 年 6 月「美好歳月」設立以前、兵役を終えた夫 Ippon 氏 は台東で地元の特色を活かしたクリエーション事業に携わっていました。その後まもなく流木アートを学ぶと、木工器具や材料の使い方、ウッドクラフトの知識を身につけます。 一方、妻の Piggy 氏は 建築学科を卒業後、 インテリアデザインの仕事につきましたが、3 ヶ月間の試用期間が終わると、木工職人になるため職場を離れます。そんな二人の出会いは Piggy 氏の台湾一周の最中。意気投合した二人は、ほどなく工房をオープンさせました。

工房設立当初、二人は一年をかけてブランドの方向性を決め、作品に使う廃材を探し集めました。廃材をリユースするアップサイクル家具作りを学んだことのある Piggy 氏と流木で家具作りをしたい Ippon 氏。二人の頭にすぐに浮かんだのは、廃材家具作りでした。しかし「設立間もないブランドが、単価の高い廃材家具を販売することは受け入れられるだろうか?」という不安がよぎります。そこで Piggy 氏が思いついたのが、廃材にオーダーメイドで文字を彫刻する現在のスタイルだったのです。

 捨てられる運命にあった廃材も二人の手にかかれば、木の温もり溢れるハンドメイドグッズに生まれ変わります。今回はそんな「美好歳月」のお二人にお話を伺いました。

 

1. 自分のブランドを経営したことでの最大の成果は?

書かれた文字は擦れば消えてしまいますが、刻まれた文字は永遠にそこに留まります。だから私は木に前向きなコトバを刻みたいんです。

Piggy  : 「身につけていると、その言葉の通りにチカラと勇気が湧いてくるんです!」など、たくさんのお客様が私たちの書く文字には素晴らしいチカラがあるとおっしゃいます。これはとても良い循環だと思うんです。例えば私が「勇敢」というコトバを彫って欲しいと頼まれたとします。おそらくこの2文字を必要としている人はたくさんいると思います。文字を彫っていると、私までもが段々と勇敢になれるように感じるんです。お客様と共に繰り返すこの循環は本当に素晴らしく、与えているように見えて、受け取るものが多いと感じています。

Ippon : 最大の成果は「美月歳月」のおかげで、安定した生活が送れること。好きなことをしたり、うちで創作をしたり、生計を立てたり。 24 時間いつも一緒にいる家族だからこそ、お互いに話し合いを重ね、成長することができます。自然と二人の話題も「美好歳月」に関係したものになっていますね。

Piggy  : 好きなことをして生活できる私たちは、恵まれてるなと感じています。

 

2. 今までで最大の挑戦を教えてください。

 最大の挑戦は工房を設立して1年目、方向性を探っていた時のことです。当時私たちは、家賃は払えるだろうか?毎日暮らしていけるだけの収入が得られなかったらどうしようか?と心配をしていました。そこでひとつの決断をしたんです。朝は野菜市場の一角で作品を売り、残りの時間は工房を整理しアイディアを練る時間に当てました。最初の半年はこんな感じで過ぎて行き、生活面では心配ないことが分かりました。でも工房に関しては一向に進展がなかったんです。この状態を何年も続けても元のところを堂々巡りしてるだけ、そう感じて突き進む決心をしました。

 気を散らせる物事を排除していけば、成功するとは限りませんが、好きなことには打ち込めると思いました!

 

 

3. 若手デザイナーのみなさんへアドバイスをお願いします。

 Ippon : ブランドと工房の設立には、ユニークでオリジナリティのあるスタイルが必要不可欠です。一番いいのは他人とバッティングしないこと。なかなか難しいですが、重複してしまったとしても(同じ材質など)やはり自分だけのスタイルを持たせるべきです。私たちがオリジナリティを見つけられたのは、幸運だったと思っています。

 創作にはインスピレーションが必要です。もし創作がお金を稼ぐだけの道具になってしまったら、とても残念に思います。

 Piggy  : 作品作りをしている時は、どうやったら稼げるかを考えないようにしましょう。そう考えることで、創作が制限されやすくなってしまいますから。それでは他人が気に入る作品は作れても、温もりのある作品は作れません。愚直でシンプルに良い文字を彫刻できるかを考え、廃材がどう使われているかを伝える、こういう作品こそ温もりのある作品だと感じています。ピュアな心で自分が表現したい作品を作る、これは何事にも取って代わることはできません。以前は、他の人も同じような作品を作っているかもしれないと心配していましたが、今は私たちとビジョンを共有する人たちの成功を心から願っています。

 

 

4. Pinkoi を利用し、作品を販売しようと思ったきっかけは何ですか?

 ホームページに温もりを感じたから!自分がお客様の立場だったら、ずっと見ていても飽きないし、もっと探検してみたいと思いました。

 

5. Pinkoi 加入後、ブランドはどのように成長しましたか?

Pinkoi を使用する前は、オーダーメイドの注文は全てフェイスブック上で受け付けていました。事前に Q&A を準備しておき、例えば「どうオーダーメイドすればいいですか?」という質問には、「まずこのアルバムを見てから何が欲しいか教えて下さい。」と答えます。別のお客様の同じ質問にも同じように答えるやり取りを何度も繰り返していました。 Pinkoi を利用してからは「やったぁ!」と思いましたね。金銭の受け取りから、支払い方法、未払いの確認、出荷の有無、総額まで、システムが代わりに全部管理してくれるんです。「なんと素晴らしいんだ!」と思いました。

 これは時間の節約に大いに役立っています。創作にだけ集中できるので、工房作業がスムーズに行えるんです。

 実はハンドメイドマーケットに出店すると、必ず声をかけられるんです。「 Pinkoi 見ましたよ!」「 そうなんですよ〜、まだまだですが。」と文字を彫っている頭を上げて答える、こんな会話は日常茶飯事(大笑)。それだけ多くの人たちが Pinkoi を通して私たちのことを知ってくれているということですよね!

 

6. 最後に Pinkoi に一言メッセージをお願いします!

 Pinkoi はビジネスに温もりをもたらしてくれます。それが Pinkoi の持つ雰囲気なのかもしれません。オーダーメイドの注文をくださる Pinkoi のお客様も、気さくで本当に暖かいんです。Pinkoi のお客様は、商品が好きな気持ちをストレートに伝えて励ましてくださいます。Pinkoi では「お客様が第一、デザイナーは二の次」ということはなく、あるのは真心と対等さだけ!お客様の暖かさを感じるからこそ、私たちは対等な感覚で創作に打ち込み、コトバを刻むことができるんです。

 

記事のカテゴリー:Pinkoiハンドブック

記事執筆者は、外部サイトやブロガー・デザイナーが発信する情報、他者の著作物を引用する場合、必ずその帰属を表示します。引用元が不正確であった場合、または記載漏れは意図的になされたものではなく、通知を受けた後に修正を行います。Pinkoiで公表された全てのコンテンツを「私的使用」並びに「営利目的」で使用する場合には、以下のルールを遵守してください。

  1. 必ず引用元としてPinkoi.comと明記の上、URLをリンクしてください。
  2. 必ず本来の記事内容を保持してください。掲載されている全ての文章データ及び画像や動画、logoを無断で変更する事は禁じられています。
« 倫理ポリシー » 全文を読む
prev next