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「海外から見た日本」とは?京都で宿を営む外国人3人に聞いてきました

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外国人が経営する京都の宿

日本ってどんなところ?

台湾で暮らし始めてはや2年半。初めて台湾に来た時に驚いた、臭豆腐(チョウドウフ)の匂いにもすっかり慣れ、「台湾」を自分の居場所として生活できるようになった2018年初春。久しぶりに2ヶ月間日本で生活をすることに。

2年半の時を超えて日本に戻ると、色んな変化がありました。特に京都で過ごした時に感じたのが、「外国人」の多さ。町の中で飛び交う色んな国の言葉たち。日本に戻ってきたのに、日本じゃないみたい。

そんな不思議な感覚に浸りながら町を歩くうちに、外国から海を渡って来た彼らの目に、日本はどう見えているんだろうって知りたくなりました。 

 

そこで、今回は京都に移住し宿を経営する(!)3人の台湾人に話を聞いてきました。京都で宿を経営する難しさや、面白さ。また彼らが考える「日本の美しさ」とは…?

お話をうかがったのはこちらの3人。

ショウさん:

苗栗出身。『樸宿(ぼくやど)』の主人。築100年近い京都の町家を改装し、2015年に営業を開始。樸 【ボク】ありのままで飾り気がない。 そんな宿を作りたいと思っている。京都生活は5年目。以前は立命館大学で留学生活を送っていたそう。ボードゲームマニア。

 

ユミさん:

台北出身。こちらも築100年近い町家を改装し、1日1組限定の1棟貸しスタイルの宿『京小宿 五条みやび』を経営する女主人。宿の細部にまで気が行き届いたサービスを届けたいと思っている。2017年のBooking.comのユーザー評価はなんと9.5。

 

イーアンさん:

屏東出身。一棟貸しの宿『A day in khaki』の女主人。台北では『Taipei Post』というクリエイティブメディアを発行するなど、デザインやアートに関連の仕事に従事。京都の生活に憧れ、移住と宿泊施設の運営を決意。日本語を学びながら、宿の経営に挑戦している。

 

外国人である3人が「京都」を選んだ訳とは…?

ー 最初に聞いておきたいことがあって。やっぱり「京都」という場所は台湾の人にとって魅力的なんでしょうか?

イーアンさん:
そもそも、京都に住みたいからの『A day in khaki』運営に挑戦してみようと思ったんですね。京都は台湾にはない「文化の明暗」が感じられる場所と私は思っています。憧れの地で無事に宿をオープンできて、夢がかなったという感じ。

ユミさん:
私は昔から日本に興味があって。まずはドラマなどのカルチャーから入って、その後留学をしたことで、日本人の暮らし方、文化や歴史にも関心を持つようになりました。その時は、自分が宿のオーナーになっているなんて考えてもなかったです。

ショウさん:
私ももともと台湾で日本語の勉強をしていました。大学の交換留学生として京都に住み始めました。この時、京都には色んな特色あるゲストハウスがあることを知って…。留学期間が終わった後、ワーキングホリデーで再び京都に戻りゲストハウスで住み込みで働きました。

当日のインタビューはショウさんが経営する『樸宿』の居間で行われました

 

ー でもみなさん、なんで「京都」なんでしょう?

ユミ:
台湾人にとって、日本といえば京都なんじゃないかな。実際に留学をする際も「京都」に住むということを優先に大学を決めました。ドラマや本で見た「古都」の世界が、実在するのか確かめたいという気持ちがあったのかもしれません。

ショウ:
京都が持つ独特の空気感って台湾では感じられないんですね。街全体の色味が落ち着いていて、歴史と生活が結びついている光景は、少なくとも僕が育った台北では、あまり見ることができない。

イーアン:
他の場所にはない歴史があるし…。なんとなく憧れ持っている人が、私の周りでも多いかも。京都で宿をオープンしたいと言ったら、本当にいろんな台湾の友人が助けてくれたし。

ー 意外と「京都」に対する見方が、私たち日本人と似ているかもって思いました。「なんか、すごそう…」というふわっとした意見を台湾の人も持っているんですね。

左:イーアンさん、右:ユミさん

 

想像したより、京都の人は怖くなかった

ー 外国人が日本・京都で宿を経営するのって大変じゃないですか?

ユミさん:
一番たいへんなのは、物件さがし(笑)。
まずは外国人には貸したくない、というオーナーさんが結構いる。また貸せるとしても普通の居住以外は無理とか、条件付きであることが多いんです。私は物件を探す上で、立地を一番大事に考えてたので、今の『京小宿 五条みやび』の物件を見つけるまで、時間がかかりましたね。

台湾人が経営する京都の宿『京小宿 五条みやび』は清水寺にほど近い、烏丸五条エリアにあるお宿

 

ショウ:
お客さまへのサービスという点で言えば、うちはお客さまのほとんどは、台湾人か中国、香港から。だから日本人のような丁寧なおもてなしはあまり求められていない(笑)。

でもお客さまが日本人ではないので、マナーや常識も違います。最初の頃は近隣の住民に、ゲストが騒いでうるさいと怒られたことも。今は基本的なマナーはチェックイン時に伝えるなどしています。マナーの違いも旅の一つの要素として楽しんでもらえれば嬉しいですね。

ゲストが書いたメッセージを見るのが、何よりも楽しいと語るショウさん

 

イーアン:

私は2017年に宿をオープンさせたばかりなので、特にこれが困ったという経験はまだない。想像していたよりもスムーズにいっているかな。最初は、近所の人とどう付き合っていけばいいのか怖かったけど、困ったことないか?と声をかけてくれる人もいました! 京都の人と関わりを持てて、嬉しかったです。

エントランス横の小さな和室はイーアンさんのお気に入りの空間だそう

 

宿を通して、自分が感じた「日本」を表現する面白さ

ー みなさんの宿の共通点は古い京町家を改装しているところ。でも、内装が三者三様で違う点が、面白いなと感じました。

ショウ:
うちはたぶん3人の中では、内部の改装が一番少ないんじゃないかな?全室和室のままだし。でも小物やインテリアについては、台湾出身の自分が考える「日本風」だから、日本人のお客さんに面白いって言われることがよくある。これは「日本風」じゃないよって(笑)。

手頃な値段で宿泊できる『樸宿(ぼくやど)』はいつも若い旅人で賑わいます

寝室や居間のいたるところに、ショウさんの「好き」が並べられています

ー 確かに『樸宿』って台湾でもない日本でもない、でも懐かしい。不思議な感覚になれる空間ですね。ここにいると「台湾の人から見た日本」が感覚的に掴めるかもしれない。

 

イーアン:
私からすると京都のイメージカラーはカーキ。だからホテルの名前もコンセプトカラーも全部カーキにしたんです。室内はできる限り、町家が持つ力強さと美しさをむき出しにしつつ、モダンなエッセンスを加えたつもり。

日本って歴史が長くて芳醇な文化を持っているけど、意外にミーハーで新しいもの好きなところがあったり、私たちからすると興味深い場所。そんな私が「京都」に対して抱いてたイメージを表現してみようと思って。

町家とほぼ同じくらいの古い歴史を持つタンス。イーアンさんは、初めて見た瞬間にこのタンスを残すことを決めたそう

寝室はフローリングで、現代的な印象

ー そうそう。『A day in khaki』に足を踏み入れた時、なんだか不思議な感じがしたんです。日本人が作った宿よりも「徹底したモダンなジャパン」を見たというか。スタイリッシュなフローリングの寝室から中庭に目を向けると、ちゃんと日本的な侘びを感じる空間が広がっている。

 

ユミ:
『京小宿 五条みやび』では、自分が見つけた京都らしさをさり気なく表現しつつ、お客さんがどうやったら、京都での滞在を心地よく体験できるかなという点に主眼を置いています。季節のお花を飾ったり、祇園祭で見つけた小さな置物を置いたり。気づいてくれるかな? 気づいてくれると良いなと思いながら…。

ー 宿の各所にお花が飾られ、手元や足元を照らすランプが備え付けられている。和の空間がユミさんの優しさで満ちていて…。私たち日本人が今忘れがちなものが『京小宿 五条みやび』にはあるかもしれない。

私が訪れた初春には、梅の花が飾られていました

玄関前の通路もスーツケースが運びやすいようにとコンクリート舗装されています

 

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大好きな海外の国。
その大好きな国で、もしもあなたが旅人を迎える「宿」をするなら…。
どんな宿にしたいですか?

インタビューを終えた後、今まであまりに近すぎて見えなかった「日本」という場所が、少し輪郭を帯びてきた、そんな気持ちになりました。宿の中に入ると、海の向こう「台湾」からやってきた彼らが感じた「日本」の世界が広がっていて、なぜかくすぐったいけど嬉しかったです。次はゆっくり宿泊をして味わいたいな。

 

***

●『樸宿(ぼくやど)』
HP:http://bokuyado-kyoto.com/jp/

●『京小宿 五条みやび』
HP:https://www.miyabi-inn.kyoto.jp/english

●『A day in khaki』
HP:https://www.adayinkhaki.com/

 

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注意事項⚠
※直接各宿の公式サイトから申し込みの場合に限る。(外部サイトを使用の場合は適用外)
※予約時に備考欄に【Pinkoi割引使用希望】と記載してください。
※『樸宿』のみ2泊以上から使用可能。
※『京小宿 五条みやび』はチェックイン時に現金払いする場合のみ使用可能。
※4月27日〜5月6日をのぞく、6月いっぱいまで。

テキスト・写真:岸本洋子

 

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記事のカテゴリー:台湾NOW

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