「デザインで本当に稼げる?(上)」ブランド設立前に必読!デザイナーとしての起業家精神モデル

ゆるっとしたオーバーサイズのトップスに、ノートPCを持ってカフェに行くデザイナーの姿を見て、憧れを抱く人も多いのでは?でも、本当のところは……?

品品學堂 講座 Pinkoi

Pinkoiのブランドリニューアル期間中、Pinkoi台湾本社のワークショップスペースでは、「デザインライフ講義」が開催され、台湾のデザイン雑誌「La Vie」の編集長である方敘潔氏、Pinkoiに出店中のブランドからHMM®の共同創始者であるNigel氏、 CHANZ STUDIOのブランドディレクターである李東陽氏を迎え、Pinkoiに出店するデザイナーたちと起業家精神を共有しました。講義内ではデザインと起業家としての精神の関係性を説明、さらにデザイン学部卒業生とそれ以外の学部卒業生にわかれて、「デザインは良いビジネスなのか」を考えました。

品品學堂 講座 Pinkoi
▲ 左から、HMMの共同創始者・Nigel氏、CHANZ STUDIOのブランドディレクター・李東陽氏、今回のイベントのホストエディター La Vieの編集長・方敘潔氏。

 「デザインは、本当に儲かるの?」と思っている人も多いのでは?

デザイン学部卒業生と他学部卒業生の長所と短所

誰もが起業できる今、経験がモノを言います。今回は、デザイン学科を卒業しているHMMの共同創始者であるNigel氏と、経営管理学部を卒業しているCHANZ STUDIOのブランドディレクターである東陽氏を例に、彼らの起業家として歩んできた長所と短所を聞いてみました。

☞デザイン学部卒業

・長所:デザイン分野で専門的な理論と知識を持ち、素材の特性やツールにも精通している。
・短所:市場のニーズに対する認識の欠如、価格設定に弱い

☞ 経営学科卒業

・長所:消費者市場の分析に優れ、ビジネスモデルの確立と運用にも理解が深い。
・短所:デザイン的なスキルが不足しており、クライアントから指摘されて気づくことも。

 

起業家モデルの設計

デザインを専門的に学んできた学生と、それ以外の学部で学んできたデザイナー。それぞれ出発点は違いますが、それぞれに長所と短所があり、情報がありふれている今の時代においては、その壁を越え、知識を得ることは非常に簡単です。政府機関、メディア、クリエイティブプラットフォームも、そういった人々をサポートするために多くのリソースを提供しています。それぞれの長所をうまく生かすことが大切です。

デザイン性と収益性の両立を求めることは難しいことではありません。今回のイベントのホストエディターである方敘潔氏が、デザイン起業家精神の4つの主要なプロセスをまとめてくれました。

1. ブランドの立ち上げ

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1:市場リサーチ:商品開発の基礎として、市場でまだ満たされていないニーズを調査。

2:アンケート調査:このカテゴリの商品はどれくらいの金額が相場なのか?商品自体にはどのような機能が必要か?

3:商品販売前のユーザーテスト:商品が開発・設計されたあとに、初期段階でユーザーテスト(一般的には友人や家族など)からフィードバックを得る必要があります。特に近年は消費者が消費者を育てるという口コミ文化が広まっているためユーザーテストは非常に大切です。

 

2. 外部拡張

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ブランドの立ち上げ後、ある程度安定してくると、認知度を高める機会を求め始めるかと思います。

外部拡大は「国内需要市場への拡大」、「海外市場への参入」の2つに分かれます。この段階では、国内でも海外でも、様々なチャネルを活用して知名度を高める必要があります。Pinkoiを選ぶのと同時に、オンライン/オフラインでイベントを開催、広告の運用、SNSの運用、または有名メディアの露出などでも国内外へ発信することができます。

>>ヒント:大規模メディアに露出することは認知度を高めるだけでなく、客観的な視点でブランド(商品)を紹介してもらうことで、自分でも気づかなかった新たなセールスポイントなどを知ることができます。。


国内市場で展開することに比べ、海外で市場拡大することはリスクが高まります。まず海外市場を開拓する前には、その国の市場、文化、産業背景を理解する必要があります。例えば日本市場を例に取ると、一般的には台湾と日本のデザイン分野でのニーズは似ているように捉えられがちですが、実際には台湾人デザイナーが日本でデザインを展開する際には苦労することが多いのです。その理由は「日本市場ではより慎重にビジネスを進める傾向」にあります。日本市場は大企業や代理店などの仲介業者が入ることによってブランドの信頼度が高まります。そのため日本市場においては、戦略的に市場を開拓していくことが大切です。


3. 内部拡張

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外部拡張と同時に、ブランド創始者だけが単独で行動しながら作業するのは難しいでしょう。そこで創始者はチーム拡大のために、デザイナー、マーケター、会計士などを雇用していく必要があるのです。

>>ヒント:
新進のデザイナーがマーケティングチームや広報チームをつくる余裕がない場合は、外部の専門家に依頼することをおすすめします。

4. ブランド設立

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多くの人が「ブランドを立ち上げた瞬間に、自分のブランドが出来上がった」と思っていますが、この考え方は実際には間違っています。ブランドはロゴや商品に限定されません。実際には「ブランディング」には長い時間がかかるのです。では、ブランドが構築されたと判断する基準とは?具体的には2つの方法があります。

  1. このブランドには「特別感」をつくれる可能性があるのか?

  2. このブランドは商品を必要とするのか?もし商品がない場合、ブランドは消えてしまうのか?

「本物のブランド」には影響力とブランド力があり、消費者はブランドが生み出す価値に興味を持って購入に至るのです。それは、例えデザイナーが離れ、商品が変わってもブランドとして消えない価値です。

この基本的な4つの概念をマスターし、デザインと収益の両方をうまく連動させてみましょう。デザインでビジネスを始めたいのであれば、デザインそのものに集中するだけでなく、市場環境や経営を理解することも大切です。後半では、HMMの共同創始者であるNigel氏と、経営管理学部を卒業しているCHANZ STUDIOのブランドディレクターである東陽氏にそれぞれの体験を語ってもらいました。ぜひそちらもチェックしてみてくださいね。

>>後編はこちらの記事でチェック!
「デザインで本当に稼げる?(下)」ブランド設立前に必読!デザイナーとしての起業家精神モデル


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原文:「用設計創業,真的能賺錢?(上)」創業前必讀!不可不知的設計創業模式。
翻訳:Ayumi

 

記事のカテゴリー:デザイナーズガイド

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