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商品写真撮影の基礎講座 | 第3回「商品への光の当て方」

Pinkoi はアジア最大級のデザイナーズマーケットです。日々の暮らしにも、特別な日の贈りものにも。優れたデザイナーによる、創造性ゆたかな商品をお楽しみいただけます!

全3回にわたり商品写真の撮り方の基本を解説していく本シリーズ。商品の魅力をより伝えられる写真を撮影するため、前回に引き続き、今回も撮影との距離を縮めていきましょう。

第3回目の今回は、「商品への光の当て方」についてです。

 

写真撮影における光の役割って?

写真を撮る上で、光は「モノの立体感を出す」というとても重要な役割を持っています。人間は2つの目でモノを立体的(3D)に捉えられるようになっていますが、写真は奥行きを持たない、平面(2D)の世界。

平面のルールの上で立体物の情報を伝えるためには、「光の当たる明るい部分と、影となる暗い部分の対比」が必要です。その対比により初めて「立体感」を表現できるようになります。立体感が正しく認識できる写真は、受け手にとっても見ていて違和感がありません。

 

商品を照らすのに適している光とは?

自然な色味をそのまま伝えることができるのは、光自体が色味を帯びていない太陽光です。そのため、太陽光が一番よく差し込む窓際は絶好の撮影場所になります。また、太陽が真上にくると窓から十分な光が差し込みにくくなり、夕方になると光が赤みを持ち始めるので、撮影の時間帯は午前中が最適です。

光源(商品を照らすもの)が複数あると光と影の自然なバランスが崩れるので、撮影時は部屋の照明を消して撮影しましょう。

ポイントまとめ

✔️ 商品を照らすのに適した光は太陽光。
✔️ 撮影は太陽光がよく差し込む窓際で。
✔️ 撮影の時間帯は、光自体に色味のない午前中がベスト!
✔️ 撮影時は光源を1つに。部屋の照明を消しよう。

 

光はどの方向・角度から当てればいいの?

写真を撮影するときは、その場所がただ明るければいいのではなく、光をどの方向・角度から当てるかを意識することで立体感の出方が変わってきます。

左から光が当たると右に影ができ、正面から光を当てると後ろに影ができる、というように、影は必ず光の反対側にできます。しっかり・はっきりと見せたい部分(=商品の顔)に光が当たっているのはもちろんですが、影のない写真・影が隠れてしまっている写真も商品の立体感を分からなくしてしまうことにもご注意を。

商品の顔となる部分に光が当たりつつ、1枚の写真として見た時に陰影がはっきりあるかどうかを意識しながら撮影しましょう。ではどの方向・角度から光を当てると、より自然な光と影のバランスができあがるのでしょう。ここでは光の種類を5つに分けてご紹介します。

光の方向の種類
■ サイド光(横からの光)
■ 順光(正面からの光)
■ 斜光(斜め上からの光)
■ 逆光/半逆光(背後/斜め後ろからの光)

商品を照らすのに適切な光の種類は商品の背の高さによって異なります。それぞれ、光の当たり方を変えた写真とともに見ていきましょう。

 

高さのない商品は「サイド光」または「逆光・半逆光」で。

商品を横から照らす光(サイド光)や後ろ側から照らす光(逆光・半逆光)は、写真の中に光と影をつくり自然な陰影ができます。

一方、影が商品の背後に回ってしまう斜め上からの光(斜光)や後ろに隠れてしまう正面からの光(順光)は、高さのない商品の撮影には適していません。

 

高さのある商品は、「サイド光」または「斜光」で。

商品を横から照らす光(サイド光)や斜め上から照らす光(斜光)は、写真の中に光と影をつくり、自然な陰影ができます。

一方、影が商品の後ろに隠れてしまう正面からの光(順光)や高さがあるため商品の顔に光が当たらない背後からの光(逆光・半逆光)は高さのある商品の撮影には適していません。

 

こんな例外テクニックも。

高さのある商品の正面に影を作ってしまう半逆光ですが、光の方向に向けて商品に少し角度をつけると、上の写真のように正面に十分な光が当たるようになります。

少しサイドが見えるようになることで、商品の奥行きも分かりやすくなるというメリットも。あまり角度をつけすぎると正面が不自然になり違和感を与えるので、あくまでも 「少しだけ」動かしましょう。

ポイントまとめ

✔️ 商品の背の高さによって異なる適した光の当て方。商品の顔となる部分に光が当たり、背景となる部分に影ができているかどうか意識しつつ撮影しよう。
✔️ 光の方向を把握してから、被写体の置き場所と撮影者(自分)の位置を決めよう。
✔️ 横からの光(サイド光)はどんな商品も撮影しやすく、正面からの光(順光)は商品の立体感を損ないやすい。

 

今回の写真撮影の基礎講座、いかがでしたでしょうか。
これまで撮影された商品写真でも、改めて光と影を意識して見なおしてみると、また新しい発見や「次はこうしよう!」という楽しみが出てくるかもしれません。つい苦手意識を持ってしまいがちな商品撮影ですが、1つずつポイントを押さえてステップアップできますように!

【講師プロフィール】

pa-luce(パルーチェ)代表 関根 統(せきね・おさむ)さん

秋山写真工房でのアシスタントを経て独立。百貨店の商品撮影を数多く手がける。現在、都内にてマンツーマンレッスンを開講。色の出し方、質感の出し方、売れる写真を撮るためのカメラの知識を基礎から実践を交えて学ぶことができます(詳細はこちらから)。

商品写真撮影の基礎講座シリーズ
►►► 第1回「カメラの設定4ステップ」
►►► 第2回「カメラのAモードを使う理由」

記事のカテゴリー:デザイナーズガイド

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