【インタビュー】香港式カフェレストランから紐解く、香港デザインの底力とは?

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香港式カフェレストランは「多国籍オールスター」と言ってもいいかも

普通、洋食レストランは洋食、和食レストランは和食のみを提供しますよね。でも、香港のカフェレストランは、麺料理、鉄板焼き、グラタン、カレー、ラーメンなどありとあらゆる料理が楽しめます。世界中でも、ここまで多彩なジャンルの料理を食べられる店はないかもしれません。

今回は日本人にとっては、カオスな世界(?)の香港式カフェレストランを香港人デザイナーで『奶茶通俗學』というサイトを運営するHazeとLongに紹介してもらいます。

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なぜ香港はカフェで幅広いジャンルの料理を楽しめる? 

私は香港式カフェレストランこそ、香港社会の縮図だと考えています。

色んな皮膚の色をした人が香港では「香港人」と名乗ります。なぜなら香港は昔から西洋と東洋の文化が混ざり合うひとつの拠点として栄えてきたから。そんな文化的な特徴を香港式カフェレストランはよく表しています。

そんな文化が溶け合った土地で暮らす私たちが、外食をしようと考えたとき、最初に思い浮かぶのが香港式カフェレストラン「茶餐廳(チャーツァンティン)」なのです。

 奶茶通俗學漫畫集 VOL.1

老若男女問わず、また職業や社会的な身分を問わず、香港人はみなカフェレストランに特別な思いを抱いています。普段は特に気にもとめないけれど、いつも生活の中にある場所。一人で食事をしても寂しくないし、2人で食べても満足できて、家族で行ったらワイワイと盛り上がる不思議な空間です。

香港でも代表的カフェレストラン『Tsui Wah』の写真(Photo:Source

 

香港人のソウルドリンク=ミルクティー

そんなカフェレストランで、おいしい食事と共に、私たち香港人が必ず注文するのが濃厚なミルクティー。香港には、最近人気のタピオカミルクティー、エバミルク入のミルクティー、小さなボトル入りの紅茶など、様々なミルクティーがあります。このカフェレストランとミルクティーは香港を代表する大切な文化。そしてこの素晴らしい文化をもっと多くの人に伝えたいと思い、ミルクティー専門のレビューサイト『奶茶通俗學』というサイトを開設しました。

 

ー『奶茶通俗學』ができるまでのお話

HazeとLongの兄弟はアニメーション制作会社で働いていました。しかし大好きな香港の食文化、特にミルクティーについてもっともっと多くの人に伝えたいとWebサイトだけではなく《奶茶通俗學》という漫画本を出版。《奶茶通俗學》では香港のカフェレストランにまつわるお話が、温かみがあるテイストで描かれています。

この漫画本の特徴は丁寧な取材や調査をもとに描かれていること。2人の兄弟は文化を紹介するときは歴史を知り、正しい文脈で伝えることが重要だと思い、先輩や老舗カフェレストランのオーナーたちに直接話を聞きに行きました。その過程でカフェレストランで生まれた様々なストーリー、香港社会の変化などを知り、彼らの作品に入れ込んだそうです。

また取材のために色なエリアのカフェレストランに行ったことで、その小さなエリアが持つ独特の魅力にも気づくことができたと、HazeとLongは話します。香港はとても狭くてエリアごとの特色はないと思われがちですが、小さなエリアであっても独自の魅力を持っています。

香港式カフェ・レストランカードミルクティーのステッカー

 

レビューサイトを運営する中で、気をつけていることとは?

味の好みは人それぞれ。私はあっさりとしたテイストのミルクティーが好きだけど弟のLongは濃厚な味が好き。奶茶通俗學で味のレビューはしているけど、それは一般的なグルメブロガーとは全く違うこともあります。でも実はスコアをつけることにそんなに意味がないと私たちは思っていて。自分で様々なカフェでミルクティーを飲んで自分が好きな一杯を見つけられたら、それだけで幸せだと思うんです。

 

また伝統的な香港デザインが見直されている理由

かつて香港人は香港の伝統的な色彩である赤、青、白を避けていました。なぜなら、デザイナーはこれまで常に新しいものを生み出すことを求められていたから。しかし時代は変わり、今では「香港」の文化や、従来からある少し古めかしいデザインを愛でようという機運が高まっています。

例えば、今いくつかの新しいお店は、香港の伝統的な冷蔵庫をメインビジュアルに採用しています。(下記イラスト参考)昔まで、そのようなモチーフをデザインの中で使用することは。なんだかダサいと思われていました。でも今ではノスタルジーを感じさせる良いデザインと再評価されています。

香港式カフェレストランは香港のレトロで味のあるデザインの宝庫! 閉店のニュースを聞くと、みんな列を作って遊びに行くのに、普段はその存在を忘れられているのが不憫でなりません。

 

香港デザインのイベント開催をきめた理由

そこで今回私たちは香港デザインの「底力」を香港人はもちろんのこと世界中の人に知ってほしいと思い、Pinkoiと一緒に期間限定でPOP-UPイベントを企画しました。

このようなPOP-UPイベントはまさに香港スタイル。やりたいと思ったら小さな形でもサッとまず始めるんです! きっと展示会場では香港のクリエイティビティのセンスはまだ衰えていない、と分かってもらえるじはず。外国の人にとって、香港は高層ビルやカンフー映画のイメージが強いですが、それだけではない一面を知ってもらえると信じています。 

香港魂とは止まることのない変革のこと。社会や流行が変わっていくとき、それに抗うのではなく、うまくそこに溶け込み柔軟に変化しながら私たちは生き残ってきました。そんな歴史感もこのイベントで感じてもらえたらと思っています。

 

【Pinkoi POP-UPイベント: 香港設計 100 選】

場所:MIDWAY shop(深水埗基隆街 132 号 B 地下)
交通:港鐵太子駅から徒歩約 8 分
期間:8 月 22 日至 9 月 4 日
時間:1pm - 7pm
注意:イベント会場ではPinkoiアプリでの支払いのみ受付

テキスト:Bonita
編集:Alice、東 洋子
翻訳:東 洋子

▼奶茶通俗學のアイテムはこちらでチェック

 

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記事のカテゴリー:インタビュー

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