ブランドカラーをマスター!デザイナーが知っておくべき「色彩心理学」

色はブランディングにおいて極めて重要な役割を果たします。視覚を刺激し、感情的な反応を引き出すだけではなく、ブランドのポジショニング、スタイルの構築、商品デザイン、マーケティング広告においても必要不可欠なものになっています。

「ティファニー」と言えば、エレガントなブルーグリーンを思い浮かべますよね。実際、ティファニーのほかに、アメリカのUPS、3M社、バービー人形を製造するMattelは全て商標色を登録しています。同じように、ブランドを立ち上げるうえではデザイナーとして、自分のブランドカラーを決める必要があります。

今回は7種類の色をリストアップし、色彩心理学を説明していきます。また、Pinkoiのなかでも色使いが得意なブランド5つを紹介していきます。 


・寒色系カラー(青、緑)

青や緑のようなクールな色は、信頼・安定・平和を象徴しています。青い空、海、森林のように、青や緑には自然の癒しの力があります。研究によると、青は、世界中でもっとも人気のある色であるんだとか。さらに濃淡によっても、色の持つ意味が異なってきます。ベイビーブルーは子どもっぽさを、ロイヤルブルーは落ち着いた印象を与えます。

 

緑は、健康、新鮮、落ち着きを象徴する色。有名なコンビニエンスストア、セブンイレブンや、スターバックスコーヒー、音楽ストリーミングサイトSpotifyはすべてロゴに緑を取り入れています。

zheng-guaguaが考えるブランドカラーとは:

ブランド認知に色は欠かせないもの:色は人々の意識や感情を呼び起こすことができ、色ごとに与える印象は異なります。例えば青は人々に落ち着きを、赤は情熱的で前向きな感情を表します。

色によって他のブランドとの差別化を図る:ブランドの一貫した色は、ブランドの認知度を高めることにも繋がります。例えば、コカコーラは赤、ペプシは青、マクドナルドは黄色といったように。

そんななかでも、zheng-guaguaのデザインは「子どもっぽさ」がコンセプトとなっており、カラフルな色合いで明るく、ポップな雰囲気を与えると同時に、子どもの頃を思い出すようなデザインを意識しています。そのため、上の写真のように、一貫したカラーを取り入れています。 

△ Zheng-guaguaのニット帽デザイン案

背景色が統一されていると、お客さまも商品がシリーズになっている認識ができます。商品写真を撮影する際は、お客さまが商品のあなたのブランドの商品だと認識して購入しやすくなるよう、一貫した背景色にしてみましょう。

色とブランド環境の組み合わせ:Zheng-guaguaは、沿岸部の街・廈門のブランド。そのため、海をイメージさせる写真が多いんです。例えば、ニット帽も海を背景に写真撮影されているので、お客さまがブランドイメージを理解しやすくなります。また、海の青さがより製品の温かみを強調しています。

寒色系カラーを使った有名ブランド:

△ 左から、Skype、SAMSUNG、Twitter

△ 左から、アニマルプラネット、Spotify、 Android

 

・暖色系カラー(赤、オレンジ、黄色)

赤、オレンジ、黄色などの温かみのある色は、情熱・意欲・積極性などを象徴しています。炎や日光のように、赤は人々に強いエネルギーを与えます。また、視覚的刺激も大きいです。

インパクトのある赤に比べて、黄色やオレンジは暖かさ、無垢、幸福や快適さを象徴しているため、鮮やかで活気のあるブランドに適しています。 

 

Provocateurが考えるブランドカラーとは:

ブランドロゴカラーの重要性:「Provocateur」のロゴにある赤い丸は、過激で攻撃的な意味を持ち、ブランド名の「Provocateur(挑発者)」を象徴しています。ただし、黒と赤を組み合わせるとシャープすぎるため、グレーに近い黒とシックな赤を使うことで視覚バランスを取っています。

色を用いて感情を表現する:Provocateur」の靴下は、一般的な配色を避け、オリジナリティのあるデザインで反抗的なイメージを醸し出しています。

また、季節感のあるキルト素材を使うときにも、直接的な暖かさを醸し出す「赤」を使うのではなく、よりリラックスした印象を与える「ベージュ」を使っています。

色がブランドの好感度を高める:お客さまがブランドのことをよく知っているということは、ブランドの好感度やマーケティングにも影響してきます。ブランドのロゴやカラーはお客さまに対する印象を効果的に深めることができ、好感度アップにも繋がります。 

暖色を使った有名ブランド:

△ 左から、コカコーラ、バーガーキング、SUBWAY

 

・ピンク

一言でピンクと言っても、濃淡が異なれば意味も異なります。パステルピンクはロマンティックな印象、甘さ、優しさを表し、濃いピンク(人形のバービーのロゴなど)は、若さ、美しさ、情熱などを伝えます。

 

Animus が考えるブランドカラーとは:

お客さまに刺さる色を選ぶ:animusは植物フレグランスのスキンケアブランドです。お客さまの心と体をケアしながら、リラックスしてほしいという想いから、パッケージにもシンプルでソフトな色合いを取り入れ、自然に関する要素を入れています。例えば、「クラシック ジャスミンシリーズ」には、ピンク、グラデーション、柔らかな空と雲のイラストで、ロマンチックさや、癒しの雰囲気を醸し出しています。実際に、この「クラシック ジャスミンシリーズ」のパッケージが好きという女性客が多いんだとか。

ブランドカラーを「簡素化」させる:商品カラーやビジュアルデザインを考えるなかで、様々なアイデアが浮かんでくるかと思います。ただし、ビジュアルやカラーが複雑すぎると、逆効果に繋がることも。「ウォーターブルーローズマリー」シリーズを例に取ってみると、商品名と関連のあるグラデーションがかった青をメインカラーにしていることがわかります。また、それだけではなく、男性にも女性にも適したニュートラルな香りであることや穏やかさも伝わってきます。

ブランドコンセプトを忘れない:あらゆるインスピレーションやアイデアに目を向けていっても、ブランドのターゲットとコンセプトを忘れないようにしてください。animusのブランドコンセプトは「シンプルな美しさ」。コンセプトを伝えるためにも、シンプルさを追求し、一貫したブランドカラーでお客さまにブランドイメージを伝えています。

 

ピンクを使った有名ブランドのロゴ:

△ 左から、バービー、Baskin Robbins、ビクトリアシークレット

 

・紫

 
青と赤の中間の色、紫は創造性・想像力・知恵を象徴しています。メキシカンタコスで有名なアメリカのファーストフードチェーン店「TACO BELL」もブランド認知に紫色を取り入れています。
 

Yu Square が考えるブランドカラーとは:

商品の属性と色の関係:華やかなデザインが特徴的なYu Squareの商品。ブランド設立当初は白い背景を使って商品写真を撮っていたそうですが、いつも何かが違うと思っていたんだとか。そこで背景色を変えてみたところ「これだ!」と思ったのだそう。

ちなみにサイズが小さく、細やかな細工が多いジュエリーの場合は、白い背景を使うとジュエリーの質感をより強調できます。

色が主役を邪魔しないように:Yu Squareの商品ページを見たときに「このブランドは面白そう」「見ているだけでワクワクしてくる」といった気持ちを抱いてほしいという想いから、カラフルな色合いを用いることが多いのだそう。

色のコンフォートゾーンから抜け出す:誰もが好きな基本的なカラーの組み合わせをあえて外して、普通の人が思いつかないような色を組み合わせてみるのもありです。特に、上の靴下の写真の場合は、あえて紫色を背景に持ってきたことで調和が取れています。

紫を使った有名ブランド:

△ 左から、 YAHOO!(US)、 TACO BELL、FedEx

 

 ・ 黒

黒は、名誉・贅沢・優雅さを象徴する色。シャネルやZARA、イヴ・サンローランなどのファッションブランドはすべて黒をブランドのメインカラーとして使っています。また、Uberもロゴに黒を用いて、高級モデルUberBLACKでは、プロフェショナル性や高級感を伝えています。

 

・白

白は、純粋さ、清潔さ、ミニマリズムを象徴しています。アップルは製品デザインに白を使い、プロフェッショナルさ、ミニマリストのイメージを伝えています。

黒 / 白を使った有名ブランド:

△左から、シャネル、UBER、ニューヨークタイムズ

 

・ニュートラルカラー(グレー、ベージュ、トープ)

グレー、ベージュ、 トープはすべてニュートラルカラーです。ニュートラルカラーは彩度が低く、クラシック、トラディショナル(伝統)、耐久性などを視覚的に表しています。そのため、ウィキペディアや任天堂など、歴史がありニュートラルなブランドのアイデンティティカラーとして用いられています。

CHANZ STUDIOが考えるブランドカラーとは:

色と反対のバランス:黒と白は対極にある存在であり、互いに融合して共存することができるのです。この2つの色を調合する過程で生まれるのが、グレー。
実生活のなかでも、正しいとも間違いだとも言えないグレーの領域があります。黒と白は私たちの生活を組み合わせ、より豊かにしてきたのです。 

様々な色の組み合わせ:グレーは、様々な色と組み合わせることで色を引き立てることができる特殊な色です。視覚的なバランスをとるために黄色、赤、緑と組み合わせたり、シンプルさを表現するために黒と組み合わせたり。組み合わせ次第で、様々な表現ができます。

色が持つ雰囲気:グレーは落ち着いた色です。近年、インダストリアルデザインが増え、セメントグレーが施された空間が増えています。これは自分との対話の時間を増やし、1人で物事を考えたいときにぴったりな色なのです。

色を使ってブランドの個性をつくる:ブランドを管理するうえで、色は自分のブランドが好きな人を引きつけたり、ブランドに適さない人を除外したりという効果を持っています。ブランドの個性を形作るために、アイデア、素材、スタイル、さらにはデザイナーの好みからはじめ、商品、パッケージ、画像などに色を取り入れていくと、見る人に特定のイメージを与えられるようになります。

グレーを使った有名ブランド:

△ 左から、アップル、ベンツ、スワロフスキー

 

ブランドカラーを見つける方法

☛Pinkoiのサイトで探す

色のインスピレーションで商品を見つけたい!そんなときには、Pinkoiのサイトでカラーをフィルタリングすることでデザイナーたちの商品を探すことができます。例えば、赤を選択すると赤の商品が並びます。

 

 

Coolors.co

商品カラーデザインに行き詰まった……そんなときに使えるのが、Coolors.coです。画像をアップロードしたり、お気に入りの色を選択して拡張したりすることで、様々な色の組み合わせを作成できる実用的なオンラインツールなんです。



 

TinEye

TinEyeの強力なカラー検索エンジンを使うと、Flickr上にある2000万以上の画像が検索できます。カラーパレットから1つ以上の色を選択して、自由に組み合わせてみましょう。色の組み合わせを考えたり、単純に何かインスピレーションを受けたいときにも使えます。

 

 

 

色は、ブランドを管理するうえで必要不可欠なもの。ぜひご自身のブランドカラーを考えるうえで、この記事を参考にしてみてくださいね。

 

 

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原文:掌握你的品牌色!品牌經營不可不知的「色彩心理學」
翻訳:Ayumi

 

記事のカテゴリー:デザイナーズガイド

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