台湾系カナダ人デーヴィッドが感じた日本のデザインの可能性とは?【Pinkoiスタッフ通信1】

Pinkoi はアジア最大級のデザイナーズマーケットです。日々の暮らしにも、特別な日の贈りものにも。優れたデザイナーによる、創造性ゆたかな商品をお楽しみいただけます!

人は、みんなそれぞれに役割を持っている。

それは小さい頃から何回も聞いたことがあるけれど、最近少しだけわかるようになった気がする。自分の役割は何かとずっと探して、カナダからやって来た日本という国で…。

Hello!初めまして、Pinkoiのデーヴィッドです。今年6月にPinkoiに入社し、日本のデザイナーのためにセミナー開催、ショップレビューなど、サポート全般を行なっています。

なぜ僕がPinkoiに入ろうと思ったのか?
その理由は長くて少し複雑。僕の経歴を紹介しながら、紐解いていきましょうか。

 

安定を求めることに疑問を感じたカナダ時代

▲ 生まれ育ったマーカム(Photo:Source

僕はカナダの最大都市であるトロント市の郊外のマーカム市に生まれ育ちました。(トロントが東京だったら、埼玉みたいなところ!)。両親は台湾人なので、チャイナタウンの中に住んでいました。トロントは中国、台湾に限らず、世界各地の移民が多いため、高校と大学は普通に異なる文化的背景を持つ友達と遊びました。

ある夏、いいバイトが見つからなかったので、高校の同級生と思いつきでストリートウェアブランドを立ち上げました。

▲ はじめてのブランド経営。このTシャツかっこいいですか?

残念ながら、ビジネスとデザインのレベルが足りなかったから、ブランドは2年しか続きませんでした。利益ほぼなかったが(お酒代に消えたかも)、僕にとって有意義な経験だったと思います。自分はデザイナーには向いていないけど、オリジナルブランドを運営することの辛さをよく理解できたので。

僕のまわりには多様なバックグラウンドを持った仲間がいました。でも、高校の同級生はみんなが弁護士、コンサルタント、医者、銀行マンという安定な職種を目指していたかな。だけど、僕はそれは自分には合わないと思い、大学で自分がやりたいことを模索することにしました。

▲ トロント大学の寮(Photo:Source 

高校では文学を勉強したけれど、日本を含めアジアにずっと興味があったので、大学では東洋学を専攻。そこで、歴史、政治、人類学、社会学などの科目を専攻しました。その後、クラスの外のことをもっと知りたくなり、一年間東京に留学することにしたんです。この決断が僕の人生を大きく変えました。

 

東北で気づいた、日本の職人による手仕事の価値

東京留学中に、まちづくりを教えていた先生の紹介で、東日本大震災後に宮城県石巻市で立ち上げられたいくつかの団体を知りました。その中の一つが、私の最初の就職先である「石巻工房」。石巻工房は「地域のものづくりの場」として2011年に誕生、今はデザインの力でDIYの可能性を広げようとする家具ブランドになっています。

唯一の英語ネイティブとして、私は海外向けの販売を担当することに。といっても、海外販売だけでなく、翻訳、物流、マーケティングなど、ありとあらゆる業務にあたりました(時には、基本的な木工作業まで!)。ここでの色々な経験を通して、商品がどうやって作られているのかを学びました。

▲ 東北の栗駒山。秋は特にオススメ! (photo: Yuma Hamayoshi) 

また、石巻工房で働く中で、たくさんのデザイナーや職人と出会い、彼らの考え方やスキルについて感銘を受けました。

そこで学んだことは、

◎デザインというのは自由の中で生まれるものではない
◎職人の技術は制限・課題がある局面の中で生まれる
◎「手」で丁寧に作られたものは、まだまだ高い価値がある
◎実際に手を動かしながらでないと、たくさんの事を学び取ることはできない

これら4つ。


▲ 
シンガポールで開催したDIYワークショップ (Photo: Source)

石巻工房で過ごした2年間は、カナダで学校に通った16年間よりも濃くて中身があるように感じています。

僕はものを作れないし、デザインもできないけれど、「伝い手」として「作り手」と「消費者」を繋いでいく架け橋になれるんじゃないかって。この時、初めて人生の目的と意義を見つけました。

 

日本のモノをもっと世界に届けたい

「石巻工房」での経験を通して、もっと多くの地方に住んでいる日本人デザイナーが作った「もの」を世界に発信したいと思うようになり、越境デザイナーズECを展開しているPinkoiに転職することに決めました。日本にはまだまだ良いものが溢れています。だけど、多くの場合は販路が開拓されてないか、もしくはそもそも知られてない状況なのです。 

また、日本は国内市場が縮小していくと言われていますよね。特に中小企業にとって、これまで以上に海外進出が必要とされる時代、その方法がわからない人が多いと思います。

▲ Pinkoiのメンバーと。実は日本支社の男性スタッフは僕だけ!

世界中で色んな問題が山積みに見える。だけど僕はこれらのたくさんの問題は社会にポジティブな変化をもたらされる機会になるんじゃないかと思っています。

 

だから、僕はPinkoiでまだ世界に知られていない日本のデザイナーをサポートしていきたい。

Pinkoiを通して世界と日本のデザイナーが繋がれば、異なる文化間の距離をきっと縮めることができる。そして、海外と自分の間に思ったより「ギャップ」がないと気づけたら、僕たちにとって世界がより良い場所になると信じているから。

テキスト:David
編集:東 洋子

 

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