『秋刀魚』第10号「台湾人が話す日本語」
なぜ台湾人はバイクを「オートバイ」と呼び、タクシー運転手を「運ちゃん」と敬称で呼ぶのでしょうか。夜市の看板には「おいしい」と書かれ、淡水名物「阿給」の名前は日本語と関係があるのでしょうか?これらどこか懐かしくも、しかし見慣れない言葉の数々は、台湾と日本の間にどのような曖昧な感情を育んできたのでしょう。
言語は文化を表現する媒体であり、文字で書かれたものとは異なり、「話す」言葉は生活感をより色濃く帯びています。街角の会話からは昔ながらの言葉遣いが聞こえ、コンビニエンスストアでは最新の流行語が耳に入ります。台湾にはオランダ語、スペイン語、福建語、客家語、原住民語などが融合した、まさに「混血」の言語文化が根付いており、中でも日本語は最も巧みに溶け込み、台湾ならではの「台湾式日本語」を形成しました。私たちは「歴史」の前に立つと、とかく物事を白黒つけようとしがちですが、私たちの日々の会話の中にひっそりと刻まれた言葉こそが、「歴史」の真の姿を映し出しているのです。
1946年、台湾から日本へ「引き揚げ」た「湾生」と呼ばれる台湾生まれの日本人たちは、日本に戻ってからも台湾語の歌をいくつか口ずさんでいました。日本教育を受けた台湾のおばあさんは、今日に至るまで日本人とコミュニケーションが取れる「親善大使」としての役割を果たしています。北投から台湾全土に広まった「那卡西(流し)」は、演歌を通して台湾語と日本語の共通の響きを繋ぎました……。台湾語と日本語が時代を超えて出会った瞬間は、私たちの最も身近な日常の中に息づき、時間の蓄積と共に、互いの会話の中で「あれ、台湾語(日本語)でもそう言うんだ!」という驚きの感嘆符として内面化されていきました。
『秋刀魚』編集チームの足跡をたどり、政治大学台湾文学研究所の呉佩珍准教授と日本人俳優の葛西健二氏による台日文学講座を記録し、文学作品に描かれた両地の庶民生活を垣間見ます。日本の写真家、川島小鳥氏の台湾語独学を通して、台湾の人々の温かい人情を感じ取り、そして「古都」台南を訪れて、正興街の隣人たちと一緒に台湾式日本語を話す体験も忘れてはなりません。
この夏、私たちと共に、かつて見過ごされてきた台湾式日本語の前史を紐解きましょう。第一章では、台湾語の中に見え隠れする日本語から、時代が交錯する調べを探ります。
商品説明
商品情報
- 素材
- 紙
- 制作方法
- 工場生産
- 製造地
- 台湾
- 在庫
- 残り8点
- 人気度
-
- チェックされた回数 3,673回
- 合計販売点数:2点
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- 販売種別
- オリジナル商品
- おすすめポイント
- 季刊『秋刀魚』は、台湾初の日本語で書かれた、生活、芸術、デザイン、歴史、テクノロジーなど多岐にわたるテーマを網羅した日本文化誌です。毎号一つのテーマに焦点を当て、表面的な理解から深い洞察まで、台湾と日本のライターによる多様な視点や意見を集め、日本旅行を計画している方や日本の芸術に関心のある社会人など、幅広い読者の知的好奇心を満たします。
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