Kinfolk Table

家の物語が静かにページの中で広がる 『Kinfolk Table』は、ほのかなレシピ本の「香り」をまとい、様々な職業の人々の生活へと私たちを誘います。彼らの食卓を通して、53の個性豊かな家庭空間とライフスタイル哲学を探求します。 各章は、左ページの職人紹介と右ページの人々の写真から始まります。写真家、バンドメンバー、フローリスト、作家など、53組の職人の家の物語と、彼らのレシピが綴られています。 私はレシピ本を絶対に見ない人間ですが（？）、食に重きを置かない味覚のない人間でありながら、この本に描かれた食卓の様子、盛り付け方、器の組み合わせには惹かれます。この世代の職人たちはそれぞれの分野で輝きを放ちながらも、美しいものを安易に手放すことはありません。 デンマーク出身の新進気鋭のインテリアデザイナーは、古い伝統的なスタイルから脱却しようと努めながらも、家族と共に育んだ食習慣を大切にしています。毎日市場で旬の食材を選び、自ら料理をするのです。 P.S. Kinfolkシリーズについて書くときはいつも、心を落ち着けて正直な感想を綴るようにしています。そうすることで、あらゆる面で好きなこの本に報いることができるような気がするからです。 生活 ◸ Kinfolk Table 出版 ◸ 2015年 装丁 ◸ ハードカバー サイズ ◸ 28.5 x 20.5 x 3.8 cm ページ数 ◸ 168ページ 備考 ◸ 大判書籍、本書は絶版です。