手作りシルク手染め藍紫灰黒伝統和柄織り絹紬コントラスト黒地スカーフショール

No. 390 *陰翳の藍。In Praise of Shadows* 光は、闇の中から現れる。 藍のグラデーションは、まるで古き器に宿る幽かな光のように、静かに息づく。 深く思索された藍は、陰翳の中にこそ時間の温もりを宿す。 ——「陰翳なくして、美は生まれない。」 谷崎潤一郎『陰翳礼讃』 ★サイズ：長さ約178cm、幅32.5cm ★素材：古典的な日本絹紬織物、植物染めシルク、ラピスラズリ ★適用シーズン：オールシーズン ★特徴：純粋な手作り一点物、緻密な織り目と微かな光沢、さらりとしてしなやかな手触り、手作りのアンティーク調金属タグ、専用収納袋、ギフトラッピング ★本作品はパッケージを含み、贈り物にも適しています。 ★お手入れ方法：ドライクリーニングをご利用ください。ご使用にならない際は、専用の収納袋に入れて保管してください。 ★作品にブローチは含まれません。 ★台湾製 ★デザインコンセプト この作品は、伝統的な織物技術で作られた絹紬を主役に、深い藍と黒が織りなす優雅で繊細な和柄が、微かで奥ゆかしい光沢を放ちます。初めて目にした時、谷崎潤一郎の『陰翳礼讃』にあるあの名言がすぐに心に浮かびました。 「我々東洋人の美は、常に陰翳の中に宿る。陰翳なくして、美は生まれない。」 手放しがたい魅力に、たとえ生地が希少で高価であっても、まず手元に置くことを決めました。そして、草木染めで染められた、ほとんど墨のような黒い紬布——無限の夢のような深い色——に再び出会った時、ようやく全てが揃ったと感じました。 デザインは、生地そのものが語りかけるように、最も純粋な方法で表現されています。どの面も主役となり、互いに引き立て合い、まるで魂の伴侶のようです。黒い草木染めの絹紬の端には、丸みを帯びた感嘆符のような白い印と、その先に細い金色の境界線があります。このような印は、生地の始まりや終わりに現れることが多く、通常は製作時に切り取られます。しかし、Jul’sはこの唯一無二の印に特別な愛着を抱きました——それは、それぞれの生地だけが持つ印であり、その唯一性を象徴するものです。そこで、あえてそれを残し、作品の特別なシンボルとしました。 末端には手作業で研磨されたラピスラズリが飾られ、古くから高貴さと守護を象徴するこの宝石が、「陰翳の藍」の静謐さと深い思索に応えます。 全体が絹紬でできており、オールシーズンお使いいただけます。落ち着いた上品な色合いは、華やかさと奥ゆかしさを兼ね備え、フォーマルな場にも適しています。Jul’sのスカーフデザインは、どの面も主役として使えるため、着用者が自由にスタイルの流れと奥行きの美しさを表現できます。