形香(かたちこう)| 伝統の芸術を現代のくらしに
形香は、天然香料を立体の図形に成形して焚く、古来より伝わる芸術です。その起源は唐宋時代の「香篆(こうぜん)」にさかのぼり、明清時代に型と調香技術が発展して完成されました。もとは時を計る実用的な道具でしたが、次第に文人の書斎で愛でられ、心を静め趣を楽しむ「雅物」へと昇華しました。
形香の制作は、高い技術を要します。工匠は沈香(じんこう)や白檀(びゃくだん)などの天然香料を厳選し、伝統的な調合法で配合。天然粘着剤の用量を精密に調整し、純粋な香りと良好な成形性を両立させます。成形時は香泥の湿度が決め手となり、精緻な彫刻が施された型に詰め、脱型、陰干し……各工程には長年の経験と根気が必要で、完成品の歩留まりは非常に低いのです。
その魅力は、複数の感覚を交響させる点にあります。未燃焼時は、それ自体が卓上を飾る精巧な置物。焚きあげれば、煙はデザインされた道筋からゆらめき立ち昇り、動く絵巻のよう。同時に、天然の穏やかで深い香気を放ちます。単なる嗅覚体験を超え、視覚、嗅覚、そして意境への思索が融合する、一種の儀式なのです。
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6種類の意匠:
禅修(ぜんしゅう)、鶴(つる)、猫(ねこ)、雲駒(うんく)、福仔(ふくざい)、光痕(こうこん)
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3種類の香り(香調):
1. 香調名:花財(かざい)
調合成分: 桂花(けいか)、崖柏(がいはく)、白檀(びゃくだん)、沈香(じんこう)、龍脳(りゅうのう) など
香りの情景:
点火前は、清清しい桂花の香りが漂い、秋の木犀の木の下にいるような、心を洗う上品な花の香りが、柔らかな出会いを届けます。
点火後、ほのかな桂花の香りが立ち昇る中、白檀やシトロネラの香りが徐々に広がり、花の香りと樹木や草の自然な气息が織りなす、清々しく温もりを感じる世界。
一陣の清香がそっと訪れ、心に愉悅と満足をもたらし、思わず酔いしれてしまいます。
花の香りが豊かで持続性が高く、室内の空気を清新にする効果があります。
2. 香調名:帰嶼(きしょ)
調合成分: ラベンダー、安息香(あんそくこう)、蓬(よもぎ)、沈香(じんこう)、合歓花(ねむのばな) など
香りの情景:
こくのある甘い香りは、温もりの中に一抹の甘みを含み、心身の疲れを優しく癒します。
ラベンダーと合歓花の清らかで優雅な調和は、さながら潮風がそよぐように、全身をリラックスさせます。
沈香の落ち着きと安息香の蜜のような余韻は、冬の日差しのように穏やかで、心の不安を鎮め、魂を平穏へと導きます。
甘く爽やかな香りは不安情緒を和らげ、座禅、瞑想、夜のお供に最適。
ラベンダー、合歓花、沈香などには、リラックスと睡眠を助ける効果があり、朝までぐっすりと眠りに誘います。
3. 香調名:守護(しゅご)
調合成分: 乳香(にゅうこう)、インド産老山白檀(インドさんろうさんびゃくだん)、沈香(じんこう)、藿香(かっこう) など
香りの情景:
点火前は、藿香のハーブらしい香りが際立ちます。
点火後、
ハーブの香りが次第に消え、ふと清らかで甘い松ヤニのような香りが漂い、神聖で静謐な空気が心の重苦しさを追い払います。
穏やかで豊潤な香気は、静かに心を落ち着けてくれます。
白檀は精神を安寧に、沈香は心を一点に集中させるのを助け、降真香(こうしんこう)の淡いミルクのような香りと共に、
心を平穏に、憂いも恐れもなく、淡々と過ごす境地へと導きます。
呼吸と共に、心を養い精神を静め、心身を清めます。
香りの余韻が長く響き、層をなして柔らかくも深遠な香気を放ちながら、
ストレスを素早く緩和し、焦りを鎮め、煩わしさを雲散霧消させ、
静寂で調和のとれた、瞑想と養生のための空間を創り出します。
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