元々はコンテスト出品予定用のとても特別な型であるメタモルフォーシスロックグラスをワイングラスのキャンパスのサイズに合うように再調整したデザインです。
私の中でデザインの意図は決まっておりますが、複雑なデザインが見る人によって見え方が多様に変わると感じましたので、特定の名称をつけることを辞めました。
そして、見る人によって変異するデザイン、すなわちメタモルフォーシスと名付けました。
メタモルフォーシスとは幼虫であるサナギから成虫である蝶になる際に、体の作りが全く違う生物のように変化するという意味です。
ロックグラスとワイングラスではキャンパスの広さが全く違うので、デザインの調整を行っております。
ロックグラスの型に比べて、
・隅切りを丸くくぼませる楕円形に変更
・口元部分の高さを3mm上げている
・細い線を無くした
という調整をしております。
ロックグラスに比べて円周が少し狭くなっているので細い線を無くしました。
それにより、側面の色残りを増やして色とカット部分の塩梅を良くしようとしています。
側面には3種類の伝統的な文様を配置しております。
左から麻の葉(あさのは)、菊籠目(きくかごめ)、菊繋ぎ(きくつなぎ)となっております。
特に菊籠目と菊繋ぎは伝統的な文様の中でも最もカットが難しいものです。
かつ、サイズを当工房の通常のサイズの半分ほどでかなり小さめに削っておりますので、グレードの高さを感じて頂けると思います。
サイズが小さくなるとカット数が急激に増えるだけでなく、針の穴に糸を通すような作業になってくるのでカット難易度も劇的に上がります。
想像してみて下さい。
ミスをしないで、針の穴に糸を通す作業を350回以上やっていると言えばその肉体的、精神的困難が理解できるかと思います。
口元は10パターンほど削りましたが、半円状に擦る場合が一番口当たりが良くなると断定したので、この形を採用しております。
最初にお水を飲んでもらいたいのですが、ただのお水がとてもおいしく感じられてとても驚くかと思います。
側面のカットと下部の楕円は手触りを意識して、かなり深めのカットを入れております。
切子特有の手触りの気持ち良さを感じて頂けるのではないかと考えております。
見た目の美しさだけでなく、口当たり、手触りも意識した当工房の最上級のデザインとなります。
お値段は高くなりますが、作業工数もかなりかかっており、その価値に見合うものに仕上がっていると考えます。
自分用、贈り物、お店のブランドイメージアップ等にご検討頂けると幸いです。
当工房の切子は江戸切子の伝統的な手法である「手磨き」というガラスの強度が保たれて高品質に仕上がる技術を用いて磨いています。
一方、世の中には「酸磨き」という酸にガラスを浸けてガラス全体をボロボロに溶かしながら磨くものもございます。
酸磨きのものは傷が付きやすく、色が落ちる可能性があるなどのデメリットがありますが、工数を抑えて値段を安く販売できて売れ行きがよくなるので、多くの工房や作家が酸磨きを行っております。
当工房の切子はカット面を1本ずつ研磨して磨いておりますので、ガラス本来の強度は失われておらず、洗剤やたわしでゴシゴシ洗って頂いても構いません。
熱湯、電子レンジ、食器洗い機は他のガラス製品と同じように使用できません
商品説明
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