これは冒険を記録したものではなく、
ごく普通の私が、
自身の魂の眼を通して、
この世界をどのように捉え、感じたかという物語です。
人の感じ方が異なるからこそ、
誰もがそれぞれの方法で人生を生きているからこそ、
言葉はかくも重要なのです。
この色彩豊かな世界で、
個人的な経験を言葉に変え、
それが個を超えた、
世界に実在する姿となり、
他の生命と分かち合うこと。
これこそが、私が「島嶼記録誌」を書き記す意味です。
⛰️
なぜアラスカなのか?
星野道夫に問い、クリストファー・マッカンドレス(『イントゥ・ザ・ワイルド』の主人公)に問いかけてみてください、なぜアラスカなのかと。
それは、「アラスカだから」としか言いようがないでしょう。
なぜクリストファーがアラスカを自身の探求の旅の終着点と見なしたのか、私には完全に理解できます。なぜなら、アラスカの荒野では、生命はただ生命であり、人はただ人だからです。彼は高学歴の大学生でも、クリストファー・マッカンドレスでもなく、ただそこに一人立つ、広大な大地に存在するちっぽけな生命に過ぎません。
アラスカ、そこにあるすべての存在は純粋です。その荒野では、いかなる生命の誕生も、何かの役に立つためではありません。すべての生命は純粋に生まれ、純粋に生き、純粋に存在し、純粋に死んでいきます。
地球が、いわゆる「人新世」へと足を踏み入れた今、このような純粋さを見た時、どうして感動せずにはいられるでしょうか。
私がこれまで訪れたすべての荒野の中で、アラスカは最も霊的な存在でした。人間の立ち入りが極めて制限されており、気候、地形、野生動物……常に荒野の辺縁に触れるだけで、その奥深くまで足を踏み入れることはありませんでした。なぜなら、そこでは生存を脅かすほどの恐怖を感じたからです。これこそが、アラスカの大地が最も尊い場所である所以です。
「島嶼記録誌」の第一巻が世に出てから、はや第六巻目を迎え、時間の軸は10年を超えました。世界に対する考えや思いも、年月とともに絶えず変化してきました……しかし、唯一変わらないのは、この星が常に広大で輝かしいということです。
これは冒険の記録誌ではなく、ごく普通の私が、自身の魂の眼を通して、この世界をどのように捉え、感じたかという物語です。読者の皆様が、この青い星のあちこちで、私と一緒に遊んでくださったことに感謝いたします。今回は、遥か遠く、孤独でありながら、信じられないほどに優しいアラスカを皆様にお届けします。お気に召していただければ幸いです。
⛰️
「島嶼記録誌」は第六巻目となり、
今回は遥か遠いアラスカに辿り着きました。
バックパックを背負い、鈍行列車に乗り、荒野へと足を踏み入れ、
ついに心の奥底にうねる、故郷への道を見つけました。
遥かなる北の地の風景を、あなたに贈ります。
⛰️
アラスカ
Alaska
荒野、鈍行列車、故郷への道
北緯61度8分31秒 西経149度52分49秒
真夜中の太陽の地
最後のフロンティア
荒野との約束を果たす
広大な静寂が夜を覆い、冷たい風がトウヒの枝を揺らす。一頭のハイイログマが人影のない谷間を逍遥する。ユーコン川は原野の果てへと流れ、ヘラジカが川辺で頭を下げて水を飲み、その巨大な角は星空の色に染まっている。オーロラが北の空に戻り、荒野の最も深い一角を照らす。古き大地は連なる山々を抱き上げ、山頂では静かに初秋の雪が降り始め、積雪は万物の足跡を覆い隠し、静寂が支配する季節の到来を告げる。
「トナカイは永夜の帳の下を行く……」数千キロ離れた亜熱帯の島で、一人の子供が机の前で本を開き、読書に耽っていた。文字は彼にもう一つの時空を開いたかのようだった。彼の暖かく快適な部屋の中で、一言一句がゆっくりと、文明の枠を超えた世界を構築していく――その遥か遠く、荒涼として野生に満ちた大北の地、その名を「アラスカ」と。
「アラスカ、Alaska……」彼はこの地名がなんと美しいのだろう、と呟いた。まるで古の呪文を唱えるかのように。
文字によって構築されたアラスカの荒野で、生命の原始性と純粋さが、彼の心にこれまで感じたことのない、魂を揺さぶる野性の美しさを明らかにした……本を閉じたその瞬間、子供は心の中でひそかに決意した。「いつか、僕もあの荒野にたどり着くんだ。」
そう、荒野が呼んでいる。いつか、荒野との約束を果たすために。
⛰️
From the day we arrive on the planet
And blinking step into the sun
There's more to see than can ever be seen
More to do than can ever be done
There's far too much to take in here
More to find than can ever be found
——『Circle of life』
そう、遠くへ旅立つたびに、魂が感じるのは、
まるで生まれて初めて太陽の下へと足を踏み入れた瞬間のようです。
日が昇り、日が沈むから。
潮が満ち、潮が引くから。
山がそこにあるから。
波が絶えることがないから。
荒野が無限に広がるから。
人として生まれたなら、荒涼とした大地を越え、
世界の果てがどんな姿をしているのか見てみたいと思うでしょう。
これほど自然なことはありません。
⛰️
「ええ、完璧とは晴れでも雨でもない。
完璧とは、すべてが思い通りにあることではない。
真の完璧とは、私が完璧だと感じれば、それが完璧なのです。」
/
目次:
荒野との約束を果たす
魂の故郷
いつか、それが今日——アラスカ初到着
北極特急
デナリ滞在記
フェアバンクス滞在記
カレンのリスト
アンカレッジ滞在記
あとがき:道中の風景は一生の贈り物
あとがき:「一緒にアラスカへ行かない?」
遠方との繋がり——私のアラスカ読書リスト
付録:二ヶ月後、私はエジプトへ行った
終章:あなたはどんな人生を生きたいか
/
アラスカ スローライフ、荒野、故郷への道
全144ページ
台湾製
価格 400元
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