【光の花言葉I】限定パステル画

「光の花言葉I」は、作家がパステルを主要な画材として完成させた限定シリーズ作品です。全7点で構成され、各々が独立した原画であり、構図の重複や再制作は一切ありません。花、果実、室内のオブジェといった日常的なモチーフに焦点を当て、抑制されながらも誠実な筆致で、時間、光、そして生活の痕跡が空間に残す様子を表現しています。 作品は、パステルが紙面上で擦れ、色が重なり、そして一時停止するような筆致を意図的に残しています。これにより、高度な装飾を追わず、制作時の速度と呼吸感が表現されています。これらの繊細な手触りの違いが、各作品に複製不可能な質感と存在感を与えており、本シリーズの重要な収集価値の一つとなっています。 本シリーズは、物語性や象徴性を主とするものではなく、長期的に鑑賞できる視覚的なリズムを確立しています。鑑賞者のいる空間、光、そして生活状態の変化に伴い、作品は新たな感覚と関係性を生み出し続けます。コレクターにとって、これは単なる絵画のセットではなく、日常と共存し、時間と共に深まる芸術的なパートナーシップなのです。 - 作品紹介： 作品一「静かに咲き続ける時」 39.4cm*27.3cm / 2023 この花束は誰のためでもなく咲き、急いで見られることを求めません。パステルピンクと白の花々が柔らかな暗い背景の中で幾重にも重なり、まるで日常の中にある、さりげなくも長く続く一瞬のようです。花器は重みをしっかりと受け止め、かつて使われ、置かれ、寄り添われた生活の痕跡を残します。 画面は意図的に手触りと未完成さを残し、色彩は縁でそっと止まり、まるで時間がここで半拍遅くなったかのようです。これは華やかさについてではなく、静けさについて──説明を必要としない穏やかな状態について語っています。 これは、長く付き合うのにふさわしい作品です。その存在に慣れた時、何気ない瞬間に、あなたは再び生活のリズムを感じるでしょう。 ⸻ 作品二「秋はまだ去らず」 39.4cm*27.3cm / 2023 花と果実が共に画面に現れ、季節が交差する短い滞在のようです。黄色とオレンジ色が温かさを重ね、暖かさとともに、やがて移り変わる気配を帯びています。 果実は卓上に静かに留まり、花はまだ上へと伸びる。二つの状態が共存し、まるで生活の中で成熟と期待が同時に存在する瞬間のようです。筆致は直接的で誠実で、パステルと紙が擦れる痕跡を残し、画面に重みを与えています。 これは、移り変わりについての作品です。急いで別れを告げることもなく、次の段階へ急ぐこともなく、ただこの瞬間に留まり、じっくりと感じ取る。 ⸻ 作品三「沈黙の距離」 39.4cm*27.3cm / 2023 画面には最も必要な要素だけが残されています。一本の花、一つの花器、そして十分な空間。深色の花器は安定して静かで、明るい黄色を支え、花の存在をより鮮明にしています。 余白は欠如ではなく、一種の距離です──鑑賞者と画面の間に、呼吸できる空間を残します。散らばった花びらは未完成の文章のようで、結末を必要とせず、急いで理解されることも求めません。 この作品は、独立した一面の壁にふさわしいでしょう。空間を占拠することなく、長時間寄り添い、静かで確かな存在です。 ⸻ 作品四「春の午後」 39.4cm*27.3cm / 2023 午後の光が青いテーブルに差し込み、花束は静かに立っています。意図的な配置も完璧な姿もありません。黄色と白色が画面を流れ、まだ去りきらない日差しのように、穏やかでありながらはっきりとしています。 背景の色彩の層は空間ではなく、感情の積み重ね──目覚めとリラックスの中間にあるような状態です。花枝はわずかに傾き、画面に呼吸感を与え、生活が完璧に整頓される必要はないと鑑賞者に気づかせます。 この作品は日常に寄り添うのにふさわしいでしょう。視線が偶然留まった時、あの静かで満ち足りた午後の時間を思い出させてくれます。 ⸻ 作品五「線の導き」 49.6cm*32.0cm / 2023 果実、本、器物が並べられ、日常の小さな世界を形作っています。色彩は奔放でありながらも乱れることなく、それぞれのオブジェが自身の位置を保ち、互いに呼応し合っています。 書物のページに走る線は視線を導き、果実の重みが画面を安定させ、背景の色層は時間のこだまのようにそっと囲んでいます。これは物語的な画面ではありませんが、読み解かれた痕跡に満ちています。 この作品は、思考と生活の細部を愛する人にふさわしいでしょう。派手さはありませんが、長い付き合いの中で、ゆっくりと理解されていくでしょう。 ——— 作品六「金色の重み」 49.6cm*32.0cm / 2023 画面は黄金色とオレンジ色に包まれ、花々は咲き誇りながらも軽やかではなく、むしろ落ち着いた力強さを宿しています。色彩が幾重にも重なり、画面に重厚感を与え、まるで時間がゆっくりと積み重ねられた後に残る温もりのようです。 花器と卓上は背景に溶け込み、境界線は曖昧になり、視線は色彩と感情の間にとどまります。これは花の優しさを描いたものではなく、成熟した後の静かな輝きを描いています。 これは、立ち止まり、自分と対話する時間を大切にする人々に寄り添うでしょう。 ⸻ 作品七「青い午後」 49.6cm*32.0cm / 2023 青い花器が画面にそびえ立ち、外へと伸びる花枝を支えています。背景の色彩のブロックは幾層にも重なり、室内に光が移動した後に残る痕跡のよう。具体性はなくとも、確かに存在しています。 筆致は自由でありながら抑制され、制作時の速度と一時停止が残されているため、画面は一つの瞬間に固定されません。これは、まるで進行中の日常の一コマであり、切り取られた風景ではないのです。 これは、時間と共に感覚が変化する作品です。異なる光と空間の中で、生活に自然と共存してくれるでしょう。