手塚時計店の希少なポッポシリーズの木彫り時計のご紹介です。
ポッポシリーズは日本の戦後復興期に誕生し、手塚時計製作所はいち早く生産を再開した企業の一つです。製品は国内需要を満たすだけでなく、アメリカやヨーロッパにも輸出されました。ポッポシリーズの多くの時計には「Made in Occupied Japan」(1945-1952)の刻印があり、これは戦後の連合国による日本占領の象徴であり、日本の経済復興の重要な時期に製造されたことを示しています。これらの時計は実用的な計時機器であるだけでなく、戦後の日本の経済復興と産業革新の縮図でもあり、コレクターにとって重要な歴史的価値を持っています。
ポッポは戦後の日本(1940年代後半から1970年代)に手塚時計株式会社が立ち上げたブランドで、主に木彫り時計、特にムービングアイ時計を専門としています。
これはポッポシリーズの中でも最も有名なモデルの一つです。動く目を持つ犬の形をした時計です。秒針のリズムに合わせて目が左右に動き、まるで生きているかのような効果を生み出します。この機械設計は当時としては非常に革新的でした。
時計は主に木材で作られ、彫刻が施されたシェルとプラスチック製の目と内部機構を備えています。彫刻が施された木製部品は通常、手作業で磨かれ、温かみのある木の質感を表現しています。この伝統工芸は、現代の機械化された生産工程の中で徐々に姿を消していきました。
手塚時計店は1970年代に閉鎖され、ポッポシリーズも長い間製造中止となっています。この時計は非常に希少です。
【状況】
外観:★★★☆☆ 非常に美しい製品ですが、その年齢のため、いくつかの歴史的な痕跡があることは避けられません。特に犬の鼻が少し欠けていますが、全体的には時計の輪郭に影響を与えていません。
機能:★★★★☆ 秒針のリズムに合わせて時計の針が左右に振れます。巻き上げ後も時計は動きますが、正確な時刻は保証できません。
※古いお品物のため、歴史の洗礼を受け、どうしても経年変化による傷みがございます。世界に一つとして同じものはございません。完璧主義のお客様は、ご注文前に必ずご検討ください。ご質問や写真のご希望がございましたら、お気軽にお問い合わせください。この素敵なお品物が、皆様の一日を彩るお手伝いができれば幸いです。
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