デイジーとキツネのココ – 毛皮に関する10の疑問Zine

森に暮らすフワフワのキツネ、ミンク、タヌキたち、そして私たちの身近にいる猫や犬、ウサギは、どれも可愛らしい動物です。しかし、これらの動物はしばしば、その美しい毛皮のために命を落としています。 動物の毛皮を衣服にする毛皮産業は、動物に危害を加えるだけでなく、環境にも深刻な汚染をもたらします。動物の排泄物や臭い、毛皮の処理に使われる有毒な化学物質や酸性の防腐剤は、土壌や水体を強く侵食し、取り返しのつかない汚染を引き起こします。その環境的代償は非常に大きいのです。また、養殖場から逃げ出した動物が、地域の生態系を脅かす可能性もあります。さらに、毛皮養殖場には人畜共通感染症が広がる問題も存在し、新型コロナウイルス（COVID-19）によって、デンマークやオランダなど10カ国の養殖場のミンクが病気になり、数百万頭ものミンクが殺処分されました。加工された毛皮製品に残る、六価クロム（腎臓、神経、生殖器系に損傷を与えやすい）、ホルムアルデヒド（アレルギーやがんを誘発）、鉛などの有毒物質は、消費者の健康をも脅かしています。 実際、冬物コートのフードの縁飾り、キーホルダー、おもちゃ、インテリア雑貨などには、本物の動物の毛皮が頻繁に使われています。多くの人は、これらの動物由来の製品がこれほどまでに普及していることに気づかず、知らず知らずのうちに購入し、身につけています。動物保護や環境保護への意識が高まるにつれて、店舗側は人工毛皮だと主張することがよくありますが、安価な毛皮製品には成分表示がなく、専門家ですら「燃焼法」でしか真偽を判別できないのが現状です。 もしお店でフワフワした飾りを見かけたら、どうぞ慎重に避け、毎年数千万頭もの動物と環境を傷つけないためにご協力ください。 本文用紙：白玉紙 表紙用紙：細格白 製本：中綴じ サイズ：11x22.5 cm ページ数：20