弘一(こういち)大師は、病に伏す直前、この偈(げ)を書き遺しました。「君子の交わり その淡きこと水の如し。象を執らえて求めば 咫尺も千里。余に何をか適せんかと問わば 廓爾として言を忘れん。華枝春に満ち 天心月円かなり。」この詩には、自身の終焉を悟るような気配が漂う一方で、高遠で静謐な境地が表現されており、後世の人々が深く味わう価値があります。特に「華枝春に満ち、天心月円かなり」という一節は、読む人の心に深く響き、忘れがたい余韻を残します。
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