独自の志野釉を用い、還元焼成で仕上げたこの茶壺は、茶湯をまろやかに整え、口当たりをいっそう甘美で滑らかに引き立てます。小ぶりなサイズ感で、一人でのお茶の時間も、親しい方との語らいのひとときも、静謐な香りと味わいをじっくりと堪能いただけます。
使用されている釉薬は、美濃(日本)を起源とする長石を主原料とした白釉「志野釉」です。余氏が特別に調合した志野釉を施し、焼成することで、温かみのある柔らかい色合いと奥行きのある質感を生み出しました。鼠志野は、志野釉を施す前に鉄分を含んだ化粧土を塗り重ねる技法です。焼成により、素地に火色がほのかに浮かび上がり、自然な釉薬の変化と相まって、落ち着いたグレーの調和(鼠志野)を湛えています。
内側の志野釉は茶湯に直接触れることで水質を整え、茶湯を柔らかくし、甘みと香りを引き出します。器の内面は、お茶を使い続けるうちに繊細なひび割れ(貫入)が生じ、金糸や鉄線のような表情を見せ始めます。日常的に使い込むことで茶の成分がその紋様に浸透し、約 1 ヶ月ほどで紋様が浮かび上がり、2〜3 ヶ月後には色味が深まるという、使い手だけの特別な「茶紋」が育つ経年変化をお楽しみいただけます。
1260 度の高温還元焼成によって、釉薬は窯の中で自然な変化を遂げました。火と釉薬が交差して生まれる唯一無二の表情です。仕上げの 24K 金彩は、純金液を用いた手描きによるもの。焼き付けられた温かな金色の光沢が、光の加減で優美にきらめきます。
余華宇芸術スタジオの作品は、細部までこだわり、日々の生活の質を大切にされるあなたへ贈る一品です。淹れるという動作を、心豊かな愉しみと洗練された時間へと変えてくれます。
ご購入時の注意点
1. 余華宇芸術スタジオの作品は、余華宇氏による完全手作りです。一点一点異なる個性を手作り陶芸の魅力としてお楽しみください。
2. すべて一点ものです。売り切れの際は同型のご用意はございません。お目当ての作品が売却済みの場合は、似た雰囲気の作品があるかお気軽にお問い合わせください。
3. 焼成過程での釉薬の流動や、温度変化による貫入(ひび割れ)は窯焼き作品の特性です。ご不明な点がございましたらお気軽にお問い合わせください。
4. 商品写真はスタジオで実物を撮影しておりますが、色の見え方は実物と多少異なる場合がございます。色味の違いは不良品とはみなされませんのでご了承ください。
お手入れについて|金彩作品
金彩部分は柔らかい布で優しく拭いてください。たわしや硬いブラシでの洗浄、洗剤への長時間の浸け置きはお避けください。電子レンジ(金属スパークの恐れあり)や食器洗浄機は、金彩の摩耗や剥離の原因となりますのでお控えください。
作家|余華宇
1980 年生まれ。中学生の頃に手回しロクロに触れ、その魅力に惹かれる。兵役を終えた後、鶯歌で呉國榮、呉堅材両氏に師事し、陶芸の道に 20 年以上従事。曜変志野、岩鉱、紫泥雲煙シリーズを開発し、宋代の青磁焼成技術の再現にも成功。
制作コンセプト
窯変を軸に制作を行う。作品は陶芸家と使い手が時空を超えて共作するものだと考えている。ひび割れや釉薬の色合いは、使い手の日常と共に豊かになり、「用の美」を宿す器となる。茶を飲むという行為が、より深く洗練された楽しみとなることを願っている。
受賞歴
2012 年|第 4 回台湾金壺賞陶芸デザインコンペティション 入賞
2015 年|古都春日沐芸術家茶器展 優秀陶芸家選出
2016 年|第 6 回台湾国際金壺賞陶芸デザインコンペティション 入賞
2018 年|第 7 回台湾国際金壺賞陶芸デザインコンペティション 茶芸推薦賞、審査員推薦賞
2019 年|国際金壺賞 余華宇創意茶具潮州講堂展
2020 年|第 8 回台湾国際金壺賞陶芸デザインコンペティション 茶芸推薦賞
2024 年|第 9 回台湾国際金壺賞陶芸デザインコンペティション 入賞
商品説明
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