廃盤希少 グッチ GUCCI 1993年 重要コレクターズイヤー ゴールド クリップイヤリング

一流ブランドが持つ永遠のラグジュアリーな魅力に心惹かれ、名門ファッションの歴史をご存知の方なら、この1993年製GUCCIクリップ式半月型イヤリングは、まさに手に入れるべき逸品です。ブランド史における劇的な変革期に生まれたこのアイテムは、文化的な価値とコレクターズアイテムとしての価値を兼ね備えています。 1993年は、GUCCIブランドが近代化と再生へと向かう重要な時期でした。1980年代から1990年代初頭にかけて、GUCCI一族内部では激しい権力闘争が勃発し、市場には大量のライセンス製品が出回ったことで、ブランドイメージは著しく希薄化していました。1993年、創業者グッチオ・グッチの孫であるマウリツィオ・グッチは、ブランドに残されていた最後の50%の株式を投資会社Investcorpに売却。これによりGUCCIは正式に一族の支配を離れ、企業としての経営へと移行しました。 また、トム・フォードは1990年にGUCCIにウィメンズウェアデザイナーとして加わり、1993年には社内でその才能を徐々に開花させていました。彼がクリエイティブ・ディレクターに正式に就任するのは1994年ですが、この時期すでにブランドの変革計画や新コレクションの開発に深く関わっていました。 1993年のデザインは、1980年代のラグジュアリーなレトロ感を保ちつつも、よりミニマルでモダンなスタイルへの過渡期にありました。トム・フォードが舵を取ることで、GUCCIはほぼ破産寸前だった家族経営企業から、世界で最も熱狂的に支持される、セクシーさと力強いスタイルを象徴するファッションブランドへと変貌を遂げます。1993年は、この伝説的な物語の幕開けとなった年なのです。レディー・ガガ主演の映画『ハウス・オブ・グッチ』では、マウリツィオ・グッチの失脚とブランドの移譲過程が描かれています。 このクリップ式イヤリングの背面には、「GUCCI made in Italy 1993」の刻印があります。ゴールデンカラーの合金が琥珀の蜜蝋のような色合いのレジンを包み込み、イヤリングを軽量化することで、着用時の負担を軽減しています。正面から見ても、横から見ても、美しい幾何学的なフォルムは存在感がありながらも、決して派手すぎず、ロゴを大々的に主張することなく、その質感そのものがすべてを語ります。 このGUCCIイヤリングはイギリスで購入されたヴィンテージ品で、わずかな着用感はありますが、イヤリング本体の色落ちもなく、全体的に非常に良好な状態です。ミニマルな幾何学ラインはクラシックでありながら、「オールドラグジュアリー」から「セクシーでアバンギャルド」なGUCCIへの変遷を象徴する、時の試練に耐えうる美しいデザインです。明確な年号が刻まれたGUCCIのヴィンテージアクセサリーは、市場での流通数が年々減少し、その希少価値は高まるばかりです。 。サイズ：片耳 2.3×1×1.1cm 。素材：ゴールドトーンメタル、レジン 。ブランド：GUCCI 刻印 GUCCI made in Italy 1993