秋刀魚 X FILTER017 ストレンジャー・シングス アクリルプレートセット 2種ランダム発送

FILTER017® X Stranger Things X Jun Oson マルチユースアクリルスタンド 日本の現代アーティストJun Osonが、その独特なイラストスタイルで『ストレンジャー・シングス 未知の世界』の主要キャラクターを再解釈しました。FILTER017®が得意とする異なる要素を組み合わせる表現方法により、クリエイティブなビジュアルと商品デザインが展開されています。厚みがあり手触りの良いアクリル素材を使用し、挟み込み印刷によって絵柄が剥がれにくくなっています。精密なカッティング加工により、キーホルダーと卓上スタンドとして使い分けができ、コレクターズアイテムとしての価値と実用性を兼ね備えています。 _______________________________________________________ 愛と自由、 そして時折、少しの反骨心 意識の積み重ねは、時間の長い河のようです。無数の星が輝き、やがて一つの銀河系となる。 年を重ねるごとに、30代になって反抗期の若者たちを羨ましく思うようになったのは、なぜでしょうか。この「反抗」は、年齢とイコールではなく、むしろ「状態」を指します。20代でも反抗的でいられますし、60代でも自由奔放でいられます。人生の最後の瞬間まで、自由を追求することはできるのです。これは、ある世代の日本人に見られる集合意識だと感じています。 先日、二つの衝撃的なドキュメンタリーを観ました。一つは、常に煙草を吸いながら「なぜまだ生きているのか」とつぶやく日本の現代音楽の巨匠、細野晴臣さんの『NO SMOKING』。もう一つは、NHKで限定放送された、坂本龍一教授の病床での最期の時期を追ったドキュメンタリー『Last Days: 坂本龍一 最期の日々』です。日本のエレクトロニック・ミュージックを極めた二人の音楽の申し子たちは、20代でYMOを結成し、70代になるまでの長い歳月の中で、アバンギャルドでスタイリッシュなサイケデリック音楽からエレクトロファンクまでを吸収し、日本の音楽シーンを覆すような創作活動を続けてきました。「歳月」は彼らの身体に痕跡を残したものの、彼らの魂を縛り付けることはありませんでした。 一体、何に魅せられて、これほどまでに魔法のような楽曲を生み出すことができたのでしょうか。 それは、「愛と自由」という名の偏執的な情熱だったのだと思います。 同じく1950年前後に生まれた彼ら、最悪の時代の中で、最も反抗的な花束を咲かせました。政治的な雰囲気は第二次世界大戦後の日米間の愛憎から生じ、一方では民衆の抗争を引き起こし、他方では近代化と大衆文化が生活に浸透しました。こうした激しいプラスとマイナスの挟み撃ちの中で、知識人や芸術家たちの感情は高まり、混乱した社会は奔放な表現の培養皿となりました。この頃、アメリカ文化は異国の花束から、日本の「複合文化（ぶんかふくごう）」という庭園を形成し、「日本的アメリカンスタイル」が日本を変え、さらには世界へと逆輸入される一つの流派となったのです。 2025年の今日、私たちは依然として日本の「アメリカンスタイル」の影響を受けています。それは映像、トレンド、アート、音楽、文学にまで及んでいます。今号の『秋刀魚』では、スケールを縮小し、東京近郊へと足を運びます。「アメリカ村」を貫く国道16号線を拠点に「福生」を訪ね、色褪せることのないヒッピーと反骨精神を感じます。どの都市も直面する課題と同様に、発展と文化保存の間の薄い壁は、いつか必ず剥がれ落ちる日が来ます。日本各地の米軍基地が解体・転換されるにつれて、これらの基地がいつまで存在し続けるのかは分かりませんが、かつて存在したという事実は、最終的に文化の中に留まるでしょう。今号では、アメリカ文化の探求に加え、福島工芸品マップも収録されています。3.11震災後も勇敢に立ち上がり続ける東北は、自信と勇気を外に向けて示し続けています。同時に、東京の革工芸を探訪する小冊子もお届けします。私たち一人ひとりが選ぶ生活の品々は、次世代への最良の選択を提示するものです。 今号で取材した福生在住のシルクスクリーンデザイナー尾倉崇さんの「今が最高の日々だ」という言葉が心に残っています。これは、細野晴臣さんがドキュメンタリーで語っていた「肝心なのは自由。自由を触れるだけで、自然に心が踊り出す」という言葉を思い出させます。そして、坂本龍一さんが命の最後に、指先で次々と音符を奏で続けていたことにも通じます。あれは、音楽への愛が反射的に現れた動きだったのでしょう。 このきらめく銀河系の中で、あなたが愛と自由を見つける理由が見つかりますように。