年月は二度と初めには戻らない、私達は昔のままではいられないのか

私達が出会ったのは、山に花が咲き乱れる頃。 あなたはかつて私の喜びの源であり、そして最後の悲しみの根源でもあった。 あなたは私の荒れた心に一輪の花を植えたけれど、その成長に寄り添うことはなかった。 残りの人生は長いと、私達にはまだ無数の明日があると、 共に夢見た未来に辿り着けると、いつもそう思っていた。 振り返れば、過ぎし日は夢のよう。私達は互いにとってただの通りすがりの存在だった。 そして、互いの心に一生埋まらない隙間を残した。 私達の縁は、共に歩んだ足跡の上に散らばり、 ついに「私達」はバラバラになった。 時はあっという間に過ぎ去り、あなたを連れ去り、私も連れ去った。 一つ一つの心の声が、一つ一つの「さようなら」に変わる。 それは、私達の過ぎ去った花のような情熱に捧げられ、 そして、全ての「あなた」と「私」に捧げられる。 第一章 月日は穏やかに流れ、私達は想いを馳せる 第二章 私達は星屑のよう、もはや初めには及ばない 第三章 初めに心を通わせたように、今は昔のようにはいられない