【開花彼時】花がひら-白木蓮x月桃烏龍茶-花香薫る台湾茶_軽焙烏龍ベース_穏やかな香り

**開(クイ)花(フエ)彼(ヒッ)時(シー)｜白木蓮×月桃烏龍茶** 軽焙煎した香ばしい烏龍茶の茶葉と白木蓮の花を窨(いん)製(せい)し、台湾の山林に生息する月桃を加えました。幾層にも重なった華やかな花の香りは、まるで未完成の詩のように、人生の美しい瞬間を思い起こさせる、深い余韻を持つ風味です。 **祈りの香、日々を見守る一杯** 花が開くその時に——台湾の暮らしに息づく香りを、一杯に。 https://live.staticflickr.com/65535/54338929704_eaf93639ff_b.jpg 台湾の街角でふと漂ってくる玉蘭（ユウラン）の香り。それは、信仰と暮らしが結びついた、島の人々の心に根づく花です。 廟の門前、花売りのおばあさんが丁寧に並べた花の中にも。信仰の場に満ちる香の煙とともに、玉蘭の優しい香りは世代を越えて、台湾の平穏を見守ってきました。 このお茶は、軽やかに焙煎された清香烏龍茶に、窨製された玉蘭の芳香を重ね、さらに桃園の客家文化に根ざす月桃葉と、台湾産の白菊を加えて仕上げました。 ひとくちごとに、清らかで奥行きある花の香りが広がり、心がすっと整うような感覚に。 過去の優しさを思い出し、今のあなたを静かに支える—— そんな一杯が、ここにあります。 ※花材やスパイスを使用しているため、妊娠中の方や敏感な体質の方は体調に合わせてご利用ください。 **鹿苑【台湾の花茶シリーズ】** 伝統の「窨製（いんせい）」製法を基に、台湾特有の植物やスパイスを掛け合わせ、東方花茶の新たな魅力を引き出しました。 島国・台湾の豊かな風土と香りを、一杯に閉じ込めて。 **切り絵作家・林文貞（リン・ウェンチェン）氏とのコラボレーション** 花茶の製茶工藝を、紙に咲かせる。 https://live.staticflickr.com/65535/54252919722_bcfa74142f_b.jpg 切り絵は、東アジアの伝統文化を象徴するアートのひとつ。文化の継承と創造性を表す表現です。 そして台湾茶もまた、歴史の深みと風味を併せ持つ、唯一無二の存在です。 どちらも「細部へのこだわり」と「技の蓄積」によって生まれます。 お茶は、時間・温度・手業の絶妙な調整で、風味の頂点を引き出します。 切り絵もまた、一つひとつの線を繊細に切り出し、美しい形へと昇華させる作業です。 紙と茶が交差する瞬間。 それは、台湾の香りと心が、かたちとなって現れるとき。 https://live.staticflickr.com/65535/54450919245_dd7be1de8c_b.jpg **東方の伝統製法「窨製（いんせい）」—— 香りはあれど、花は見えず。** 「窨製」とは、生花の自然な香りを茶葉に移す、東方ならではの花茶製法です。 花と茶が重なり合い、時間とともにその香りを静かに宿していく。 こうして生まれる一杯は、繊細で奥行きある風味を纏い、まさに香りを味わう芸術です。 https://live.staticflickr.com/65535/54450821198_648cfac80d_b.jpg 西洋のフレーバーティーが材料をブレンドして同時に抽出するのに対し、窨製は“香りだけを移す”という繊細な工程。 摘みたての花と茶葉を重ね、花の香りが茶葉に吸い込まれるのをじっくり待つ。 明代の『茶譜』には「香りのある花なら、どれも薫香に使える」と記されています。 花が開く頃、竹籠に紙を敷き、上下に分けて上に茶、下に花を置く。これを何度も繰り返し、最後には花を取り除き、香りを宿した茶葉だけが残る—— それが、東方の「花茶」なのです。 **パッケージデザインに込めた想い｜花と茶、香りの対話** このビジュアルは、伝統的な窨（いん）製工芸に着想を得て、茶葉と花が出会い、香りを通じて対話を始める瞬間を表現しています。 https://live.staticflickr.com/65535/54450969965_5891f94a3e_b.jpg 加工前の茶葉と摘みたての花を交互に重ね、自然な発酵の時間を待つことで、花の香気とエキスがゆっくりと茶葉に染み込み、内なる変化が始まります。 それはまるで、見えない化学反応が静かに進むように、香りが層をなして広がっていく様子。 このデザインには、目には見えないけれど確かに存在する「香りの変化」と「時間の流れ」を視覚的に表現しています。 花と茶の出会いが織りなす、やわらかな時間をお楽しみください。