【林映汝】菩提蝶

1. 木の葉と蝶 林映汝氏の作品は、茶器に木の葉をモチーフとすることがほとんどで、蝶が描かれることは稀です。これは解体と再構築を要する、より多くの労力を費やした作品であり、蝶は主に藍晶シリーズに登場します。どの作品もコレクションレベルであり、蝶が描かれたものは、非常に希少な柴焼作品と言えるでしょう。 2. 茶器の形状 珍しい扁平な茶器の形状で、優雅で落ち着いた、作家独自のラインと趣を湛えています。 3. 落灰瘤（らくかいりゅう） 落灰と自然灰釉の堆積と融解：柴焼の最大の特徴の一つは「落灰」です。長時間の柴焼の過程で、薪の燃焼によって生じた灰が窯内の熱気流に乗って舞い、茶器の表面に付着します。窯内の温度が1200°C以上になると、これらの木灰が溶け始め、茶器の土に含まれる鉱物と結合し、深さの異なる「自然灰釉」の層を形成します。 4. 火燎痕（かりょうこん） 火道に置かれるため、炎が直接触れ、周囲よりも温度が高くなります。この局所的な高温差により、素地の表面の焼結度合いが異なり、この茶器はローズゴールドの色合いを呈しています。 仕様 容量：180CC 長さ：注ぎ口から持ち手まで 約13.5cm 高さ：5.2cm（蓋含まず） 口径：5.1cm **受賞歴** • 2014年以降、多くの作品が鶯歌陶磁博物館の「鶯歌焼商標授権評価」を獲得 • 2015年 第5回台湾国際金壺賞陶芸デザインコンペティション展にて「茶芸推薦賞」を受賞 • 2015年 鶯歌陶磁博物館「陶磁新品賞」- 【璇璣壺】注：璇璣壺は中国大陸の特許を取得 • 2016年 鶯歌陶磁博物館「鶯歌焼商標授権評価」- 【木葉灑金茶具組】 • 2016年 鶯歌陶磁博物館「陶磁新品賞」- 【木葉藍晶闘茶碗】 • 2016年 教授協会より【文化創意美学金品賞】を授与 • 2016年 Travel in Taiwan 誌 No.75にて、TaocheerによるBlue-crystal muye shaoが紹介される • 2018年 第14回中国深圳国際文化産業博覧会にて文創作品【蝶荷】が銅賞を受賞 • 2018年 新北好礼に木葉藍晶水杯が選出 • 2018年 木葉天目蝶荷盤が新北市陶磁釉薬協会研究協会2018金釉賞優秀賞を受賞 • 2020年 第8回台湾国際金壺賞陶芸デザインコンペティション【木葉紋飾闘茶茶具】が入選 **展覧会略歴** • 2025年 台南アートフェアART TAINAN 2025、台南晶英酒店にて • 2022年 「境と交感」林映汝・林俞君二人展、鶯歌光点美学館にて • 2021年 十方雅集陶磁文創芸術展「枯葉・菩提」林映汝氏個展、大板根森林温泉ホテルにて • 2020年 総統府工芸品展覧「幸福時光-進歩.蛻変.共栄」に出展 • 2020年 「枯葉・菩提」鶯歌光点美学館3F、光点芸術センターにて個展