バター溶け花

夜、小さなキッチンで一人。特に理由はないけれど、ふと何かを焼きたくなって、オーブンを開け、トーストとバターを入れました。ゆっくりと柔らかくなり、角が取れて、最後には気ままな形に溶けていく様子は、まるで花が咲くよう。 今回は、熱でバターがゆっくりと広がる様子を表現するため、ワックスボールが手の感覚に沿って流れるように試みました。その結果、縁には柔らかく、どこか気だるげで愛らしい線が残りました🫧 - このインスピレーションは、深夜に一人で過ごす情景から生まれました。 何の計画もなく、ただ偶然に起こる、そんな瞬間。 夜は昼よりも、ささやかな事をするのに適しているのかもしれません。あるいは、この時間には誰もあなたが何をすべきか気にしないからかもしれません。ふんわりと気だるい自然な感覚は、一日の中で最も魅力的なひとときです。温かみのある手触りで細部まで表現され、金属特有の輝きと質感を放ちます。金工アーティストが一つ一つ手作業で作り上げ、手仕事の痕跡を大切に残しました。