倉庫からの秘蔵シリーズ、2013年 時を忘れた大禹嶺102k老茶

ある時、偶然インターネットで、自宅の茶葉について語る人の投稿を見かけました。 そこには「マンゴーの味がする」と書かれていたのです。 その言葉に心惹かれ、自宅の倉庫を探し回ってみると、 残念ながら同じ年代のものは見つかりませんでしたが、 2013年春に摘まれた「大禹嶺102K」の茶葉が、球状に固められた状態で一つ出てきました。 当時、翌年の上海での店舗オープンに向けて、 発酵を強めに施した茶葉を特別に試作し、熟成させることで、 開店の儀式的な意味合いを持たせようとしていたものでした。 この数日、特別にその茶葉を開封し、淹れてみました。 再度の焙煎処理はせず、ずっと保管されたままの状態を保っていたため、 審評式で淹れると、水色は非常に落ち着いており、 古酒のような風味に加え、ほのかにトロピカルフルーツの香りが漂うのです。 これは本当に繊細な味わいで、時が育んだ予想外の結晶でした。 今回、この稀少な茶葉を、皆様にお試しいただけるよう30gの小包装でご用意いたしました。 数量限定のため、なくなり次第終了となります。