古代ギリシャの哲学者、数学者、物理学者であるアルキメデスはかつて「私に支点を与えよ、そうすれば地球を動かしてみせよう」と言いました。しかし、デザインチームは逆のアプローチを取り、テープディスペンサーの視覚的な重心を変えることを選びました。球体のオフセット、研磨されたミラー仕上げ、そしてミニマルなL字型カンチレバーデザインを通じて、《Cantili》は一般的なテープディスペンサーの重厚な印象とは一線を画し、視覚的に軽やかな浮遊感を表現しています。
テープディスペンサーがぐらつかず安定し、片手で使用できるように、このデザイン構造には非常に高い金属質量が用いられています。しかし、鏡面円盤の曲線が内側に巧妙にデザインされているため、見た目は驚くほど軽やかで、コントラストが際立つ工夫が凝らされています。特に、円盤のわずかに内側に窪んだ曲面は、研磨加工において極めて大きな挑戦でした。しかし、デザインチームの強いこだわりにより9ヶ月もの開発期間を経て、妥協のないデザインがようやく完成しました。
この巧みなデザインは、建築界の巨匠ノーマン・フォスターご夫妻が実際に手に取ってご覧になった際も、《Cantili》を「美しく、手頃な価格の優れたデザイン」と絶賛されました。
生産地/製造方法
台湾
生産地/製造方法
台湾製



