制作年代|2022年
素材|桂竹、植物タンニンなめし革、銅、シルクスカーフ
サイズ|長さ18cm 幅25cm 高さ6.5cm
波が打ち寄せるしぶきをイメージしたハンドバッグ。海は穏やかで安心感を与える存在であり、広大で壮麗です。波は優しく砂浜の輪郭をぼかし、穏やかな午後に夕焼けを包み込み、世界に別れを告げる前の最後の輝きを留めます。すべての冷たさと悲しみを一人残し、この世界のすべての温かさを抱きしめます。
繊細な質感の桂竹の竹ひごと金属の枝を織り交ぜ、重なり合う花々を表現し、紺色の植物タンニンなめし革にはめ込みました。スクエア型のレディースショルダーバッグは、豊富な金属要素を取り入れることで、柔らかく控えめなラグジュアリー感を演出しています。
|制作について|
質感の繊細な桂竹を選び、竹ひごを極薄に手作業で加工しました。これにより、複雑な模様を編む際に生じる反りを減らし、竹片と革の接着をより密にしています。金属と竹ひごが織りなす小花は、編み込みと時間の技法で「時が咲かせた花々」を表現しています。
|インスピレーション|
やや大人の女性向けのクロスボディバッグスタイルを選び、そこに小花の織り模様の要素を加えました。バッグ全体のフォルムは落ち着きがありながらも、少し少女のような雰囲気を持ち合わせています。大きな円形の金具を使用することで、竹編みが与える伝統的な印象を覆し、大胆な色使いで流行のライトラグジュアリースタイルを表現しています。金属と竹ひごという異素材の編み込み問題を調整するため、5回の修正を重ねました。細部の微調整が全体のスタイルに影響を与えるため、これは職人精神の極致ともいえる繊細な追求です。
レトロな金具と紺色の革の組み合わせは、ワンピースやスーツなどのフォーマルな服装にぴったりです。また、キャメルのトレンチコートに合わせ、優雅で軽やかなラグジュアリー感のあるシルクスカーフの持ち手を結べば、ほんのり少女らしさを残した大人の女性のスタイルを演出できます。
適したシーン|女子会、花と緑の森、パーティー





