直径|20.5CM
高さ|3CM
時代|明治時代
ホワイト薩摩は江戸時代初期に作られ始め、その貴重な原料と繊細な見た目から、薩摩藩の身分の高い人々に高級品として好まれました。明治維新後も日本の輸出品としてヨーロッパの貴族や富裕層の間で大人気となりました。
「貴重な原料」とは土のことです。白ホワイトの原料となる白土は薩摩(鹿児島)でも数か所しか採れないため、ホワイト自体が貴重品とされています。 「ほっそりとした外観」とは、表面に細かい亀裂が入っていることを指します。このようなひび割れは「貫入」と呼ばれ、土の部分と釉薬(表面の滑らかな部分)の収縮差によって生じます。他の焼き物はヒビがあれば失敗作となりますが、ホワイト薩摩は貫いてこそ“味”が生まれます。