制作年|2023年
素材|桂竹、植物タンニンなめし革、銅、シルクスカーフ
サイズ|15 x 18 x 7 cm
夜明け前の優しい光には、どこか物悲しさが漂い、地平線の下から万物を照らし、秋の朝をそっと目覚めさせます。世界の果てから昇る一筋の温かい陽光は、オレンジ色の朝焼けに永遠に包み込まれます。
「twilight」は、繊細な質感の桂竹の竹ひごを使い、幾重にも重なる花々を織りなし、オレンジ色の植物タンニンなめし革にはめ込みました。スクエア型のレディースショルダーバッグとして、ふんだんに金属要素を取り入れ、柔らかく控えめなラグジュアリー感を演出しています。
|制作について|
より繊細な質感の桂竹を選び、竹ひごを手作業で極薄に加工しました。
これにより、複雑な模様を編む際に生じる反りを減らし、竹片と革をより密着させて接着できるようにしました。青竹と未青竹の両方を使用することで、日光に当たる時間と使用によって、織り目に2種類の色の層が生まれ、素材選びの際に織り目の中にあった模様が、日光と時間の経過によって開花する小さな花々を呼び起こします。これは、「時間が咲かせた花々」を編みと時間の手法で表現しています。
|デザインについて|
やや大人の女性向けのクロスボディバッグのスタイルを選び、そこに小花の織り目模様の要素を加えました。
バッグ全体は落ち着きがありながらも、どこか若々しい少女らしさを感じさせます。大きな円形の金具を使用することで、竹編みが与える伝統的な印象を覆し、大胆な色使いで流行の軽やかなラグジュアリースタイルを表現しています。革の縫い目とバッグ側面の膨らみを調整するために、5回の修正を重ねました。
細部の微調整が全体のスタイルに影響を与える職人技と、極めて細やかな追求がここにあります。
|インスピレーション|
ゴールドの金具とテラコッタ色の革は、ミルクティーカラーや差し色のデニムスタイル、あるいはキャメルのトレンチコートと合わせることで、少し少女らしさを残した大人の女性らしさを演出します。
シルクスカーフのハンドルに付け替えれば、瞬時に優雅で軽やかなラグジュアリースタイルに変わります。お気に入りのワンピースを着て、お出かけしましょう!
おすすめのシーン|女子会、花と緑の森、パーティー








