「守拙」は、引首印、蔵書印、または書画の落款印に最適です。
《守拙》閑章
世の人は器用さを求めるが、拙さこそが長く続く。
華やかさを競わず、飾り立てることもない。
小さな印章に、己を守る心が宿る。
守るのは真心、拙さには風格がある。
書物の片隅に押すその印は、
才能を誇示するためではなく、
自らに問いかけるもの──
喧騒の中にあっても、静かに生きられるように。
この印章は手作業で篆刻されており、
刀の痕跡に温もりを感じ、
わずかな空間に、大いなる自然が広がる。
拙さを守ることは、夜の灯を守るようなもの。
眩しくはないが、長く明るく照らす。
刀は石に深く入り込み、気は心に深く宿る。
これは技巧をひけらかす印ではなく、
真実に還る印である。
世の人々が器用さを追い求める時、
私はただ拙さを守る。
「守拙」は陶淵明の詩《帰園田居》の一節「開荒南野際、守拙帰園田(南の野のほとりを開墾し、拙きをまもりて園田に帰る)」に由来します。
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