「柴焼志野」の陶器には、炎によって生命が吹き込まれたような表情が宿ります。純白の長石釉面に、薪が燃え尽きた後の**「自然な灰の付着」と「炎の軌跡」**が力強く刻まれるのです。それは温室で育まれた雪ではなく、荒野で烈火と狂風の洗礼を受けた岩雪のよう。
■ 錬金術のような誕生:七日六晩にわたる灰と炎の洗礼
• 自然な灰の浸透:長石釉が高温でとろけるような液体になる際、窯内の木灰が風に舞い落ちます。灰に含まれるアルカリ性物質と長石釉が結合し、純白の表面に青、黄、褐色の自然なグラデーションが生まれます。
• 還元雰囲気による炎の痕:薪の燃焼から生じる炭素と還元雰囲気は、土中の鉄分と釉薬を徹底的に触媒し、釉面と胎土の境界線に最も感動的な**「緋色の火色」**を際立たせます。
● 視覚と感触の特徴
• 視覚表現:白の上に重ねられた深い歴史
釉面は志野釉特有の厚みと、とろけるような基調を保ちつつも、表面には柴焼ならではの**「金属光沢」や「黄土色の灰」**が散りばめられています。アイボリーホワイトからキャラメルブラウンへと移ろう色彩は、奥深く、豊かな土の質感をもたらします。
• 表面の質感:力強さの中に感じる絹のような滑らかさ
釉面の厚い部分は積雪が滴るように潤い、薄い部分は灰の影響で岩のような粒状の質感を帯びます。この「厚い部分は潤い、薄い部分は趣がある」というコントラストが、器に視覚的にも触覚的にも豊かな物語を与えます。
• 独自性:白雪に残された炎の指紋
柴焼志野の灰の付着方向や火の痕の濃淡は、一つとして同じものがありません。炎が長石釉の層をどうくぐり抜け、そこに炭素や灰の跡を残すかは、陶芸家ですら完全に予測できない**「神の筆」**によるものです。
典型的な表現(柴焼志野の特徴)
• 灰の結晶(Natural Ash):釉面に自然に現れる黄土色、緑色、または金色の斑点。
• 濃厚な緋色(Crimson Fire):一般的な志野よりも一層濃厚で深みのある、オレンジがかった赤色の火の痕。
• 橘皮と虫食い模様:表面に広がる微細な孔の肌理が、極上の手触りと工芸の深みを際立たせます。
🌕作品 | 柴焼志野茶碗 品番|B00009
❤️命名 | 桜燼微落 (The cherry blossoms slightly fall.)
🌿釉境 |
炎が去った後、
残るのは余熱だけではない。
ほとんど見えないほどの、あの淡いピンク色は、
春が、かつてそこを通り過ぎた証。
🌿 釉境の鑑賞 |
「薪火雪中を駆け、蒼茫たる湯中に漂う。」
これは単なる茶碗ではありません。長石と木灰が極限の高温下で繰り広げた、野性的な再会の物語です。釉面に現れる、層になった灰と深みのある緋色をじっくりとご覧ください。それは七日七晩の炎の中で凝縮された、時間の勲章なのです。
■ 品目:茶碗
■ サイズ:口径 12 / 高さ 9 / 重量 405g (単位:cm)
■ 制作:手びねり成形 / 柴焼 / 志野釉
🔥選び方のポイント
●口縁のなめらかさ
●構図のバランス
●釉薬の色彩変化
●手に持った感触
💧お手入れのポイント
■ 優しく洗う(傷をつけないように)
■ 洗剤の使用はなるべく避ける(香りが残るのを防ぐため)
■ 使用後はしっかりと乾燥させる(湿気がこもるのを防ぐため)
→⚠️ ご購入時の注意点
🌿 当ギャラリーの作品は、その多くが手作業で制作されています。
一点一点、釉薬の色合い、灰の付着具合、そして模様が異なります。
それこそが、柴焼陶芸の自然な魅力であり、かけがえのない個性です。
🌿 サイズは手作業による採寸です。
約 0.5〜1 cm の誤差が生じる場合がございますが、正常な範囲内です。
🌿 手作業の工程で
わずかな制作痕が残ることがありますが、手作りならではの自然な表現です。
🌿 柴焼の焼成過程で
灰の付着、土の鉱物、または釉面の粗い質感はすべて自然な現象であり、欠陥ではありません。
🌿 商品写真は撮影時の光の加減により
実際の色味は実物をご確認ください。
作品についてご不明な点がございましたら、お気軽にお問い合わせください。
— 🌿 TAS 時芸棧、陶と火の記録者 —
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