1980年代バロック様式、パープルジェムのピューター製イヤリング（新品）。ペンダントとしても使えるクリスマスギフトボックス入り。

西洋において、紫色は尊厳を象徴し、古くから貴族に愛されてきました。その起源は、古代ローマ帝国でティル人が用いた紫色染料が貴族のみに許され、緋色に近い色合いが当時の君主たちに好まれたことにあります。ビザンチン時代には、王族の直系に生まれた皇帝が「紫に生まれた者（Born To The Purple）」という称号を自らに加え、他の手段で王位を得た君主とは異なる正統な血筋であることを示しました。 紫色の夢はロマンと幻想に満ち、人々を魅了し、心に余韻を残します。また、思春期の少女たちが好む色でもあり、それは孤独でありながらも魅力的な表現だからでしょう。紫色は優美な色彩であり、美しく詩的で、見る者に深い印象を与えます。強い感情をも表すため、「紫の情熱（Purple passion）」という言葉も生まれるほどです。紫色の愛は、高貴で純粋な愛。世俗的な金銭には重きを置かず、その心を動かすのは、唯一無二の真実の愛かもしれません。それは、氷のような冷たさの中に熱情を秘めた愛。まるで『星の王子さま』のキツネのように、自分だけの王子が現れるのを待ち続け、彼の足跡を追って洞窟から出てくるのかもしれません。あるいは、一生を待ち続けることに費やされる愛、とも言えるでしょう。