亀裂の中を歩む / 唐小兵 著

**余英時 銭理群 孫隆基 楊国強 エリザベス・J・ペリー (Elizabeth J. Perry)** **胡暁明 孫歌 王汎森 王奇生** **9つの思想が交錯する現場** **20世紀中国を理解するための9つの手がかり** 真理の問題は、これらの実践において終始未解決のままであった。それらが唯一関心を抱いたのは、いかにして亀裂の中を歩むかということであった。おそらく、それが真理が最終的に現れる唯一の場所なのだ。 —— ハンナ・アーレント (Hannah Arendt) 「歴史研究者はしばしば『後知恵』を優位性だと考える……しかし、多くの場合、このような『後知恵』は容易に『後知恵の盲点』へと転じかねない。」 「思想は思想家の天職であり、ある意味で、私は単なる学術の人ではなく、問題の中にある人間である。」 「知識人の改造は、全体的に強制的なものであったが、自覚的、半自覚的な要素も含まれており、まさに『中国の特色』である。」 「したがって、中国の近代化は、絶えず乖離する過程の中で進化し、深化していく運命にある。」 本書は、唐小兵教授と余英時、銭理群、楊国強、王汎森といった著名な学者たちとの9つの対話を通じて展開される、20世紀中国思想史の新たな視点を提供する一冊です。彼らはそれぞれの関心と視点から、20世紀中国の歴史と思想の核心的な流れを問いかけます。科挙から啓蒙、そして革命へ、士人から知識人へ、群衆から大衆へ……。広大で自由闊達な議論は、思想史研究者の学術的視野と多様なスペクトラムを示すだけでなく、対話形式を通じてそれぞれの人生経験も織り交ぜ、思想の実践と知識生成の現場を再現します。 書名: 亀裂の中を歩む: 知識人と20世紀中国 著者: 唐小兵 対談 ISBN: 978-988-237-371-6 装丁: ソフトカバー 言語: 繁体中文 ページ数: 320 サイズ: 211 x 143 x 18 mm **著者紹介** **唐小兵 (タン・シャオビン)** 華東師範大学歴史学部教授。研究分野は主に清末民国期の新聞雑誌史と知識人史、回想録・オーラルヒストリーと20世紀中国の歴史記憶、左翼文化と20世紀中国革命など。著書に『現代中国の公共世論: 『大公報』「星期論文」と『申報』「自由談」を例に』(2012年)、『民国との出会い』(2017年)、『書棚の近代中国: ある個人の読書史』(2020年)などがあり、ポッドキャストプラットフォーム「看理想」では音声講座「回想録の中の20世紀中国」を担当。