刷毛目飯碗

刷毛目は、高麗茶碗に用いられた独特の装飾技法の一つです。 その起源は15世紀から16世紀にかけて、 朝鮮の李朝から日本へと伝わりました。 稲藁や刷毛に白い泥漿をつけ、 一気に素早く刷きつけることで、 力強さと躍動感を表現します。 飾り気のない素朴な風合いが魅力で、 作為のないシンプルな趣を大切にしています。 刷毛目の技法には、高度な職人技が求められます。 やり直しがきかないため、 一瞬で決着をつける熟練の技が必要です。 極限まで削ぎ落とされた円の記号の中に、 尽きることのない生命の力が象徴されています。 ---------------------------------------------- SIZE:直径13cm X 高さ7.5cm *手作業で焼成しているため、釉薬の色合いやサイズには多少の個体差があります。