魔剣《承艷鋒》
この剣をかつて所有した魔剣主の一人が、不敗の名をこの剣と共有したという伝説があります。
どのような状況下での不敗だったのか、その不敗の術は、世代が移り変わる中で時の流れに失われてしまいました。
巷の噂では、ほとんどの使い手がその真の握り方を会得できず、
各自が独自の解釈でその特性を発揮していたと言われています。
複数の写真をご参照ください。
この刀が完成した当初は、本格的な速斬り剣の系譜で最も長い一本でした。
速斬り特有の感触を保つため、柄を長めに作り、
刀身は伝統的な形状よりもわずかに幅を狭めつつも、その本質は最大限に維持しています。
《速斬り剣》の刀形は、短く、そして迅速果敢です。
柄が長いため、状況に応じて握る位置や重心を自在に決定でき、必要であれば両手で握って振ることも可能です。
速斬り剣は、片手で一本を操る剣路と、両手に一本ずつを携える二刀流の剣路に分かれます。
両手に一本ずつを持つ者はさらに二種に分けられ、
一本を防御に、もう一本を攻撃に用いることで、攻防一体の構えを取る者。
そして、流れるような身のこなしで両手共に攻撃を繰り出し、その姿がまるで剣舞のようである者。
時間と共に色合いは一層黒く変化していきます。
撮影時は完成したばかりで、まだ最も深い黒へと変貌する前でした。
概ね現在の写真よりも黒みを増し、
わずかに紫の光を帯びた純黒に近い、ほのかに魔性を秘めた木目を持つ妖刀へと進化します。
全長 59.3 cm。最も広い部分で 5.3 cm。
柄の長さ 約22 cm。
剣材:東アフリカ黒檀(パープルハート)。現在、絶滅危惧種に分類されるべき木材です。
材料の隙間には銅を象嵌することで、
また異なる質感と、無を求める心から生まれる「侘寂」が際立ちます。
象嵌部分は完成時、金色に輝く模様を見せていました。
https://youtube.com/shorts/_6w5BjtvUbw?si=-Mt59l_1-kqRltjG
東アフリカ黒檀は、現存する木材の中で最も重硬なものに分類され、その色合いは深紫褐色からほぼ黒に及びます。滑らかで緻密、木目は稀少で、油分を豊富に含みます。材の入手が困難なことで知られ、「十檀九空」(十本の木材のうち九本は空洞)と称されるほどで、加工には工具の摩耗が激しいという特徴があります。木目は明瞭で変化に富み、「帝王の木」とも称されています。
魔剣匠:游辰遠(YCY)作
魔剣を手にすることは、心を豊かにし、精神を正すことにつながります。
心の奥底に眠る有機的な息吹、ひらめきを、心性が満たされない余暇に手にとって愛でることで呼び覚ますことができるでしょう。





