(愛蔵版)
その制作に高度な技術と経験が必要とされるため、職人であった村田紘平氏の祖父が70年前に貴重さに気づき、戦時中も大切に保存していたのがオリジナルの雲龍箔のコレクションです。70年あまりも保存されてきた雲龍箔を用いて作られ、龍が天に昇り、垂れ込める雲をはねのけるような姿は、日本の古典的な美意識である侘び寂びの境地を表現するものとなっています。
(復刻版)
所蔵に奔走するのみならず、失われた技術の開発にも取り組み、当時収集した雲龍箔を手本として、制作原理の推敲を重ね、途絶えた工芸を永続させる道をついに見出しました。初代楽芸工房復刻版の雲龍箔は、淡いピンクの色あいで、光の具合によってはシャンパンピンクゴールドにも見えます。
雲龍箔シリーズは、物外YSTUDIOと京都西陣織・箔屋「楽芸工房」とのコラボレーションによる工芸製品です。日本の伝統工芸士である村田紘平氏による手作りで、特殊な処理を施した銀箔をボディに貼り合わせ、日本の伝統工芸の美を表現しています。「銅」と「箔」が絶妙にマッチし、その色あいや光沢の価値と物語は「時間」によって創り出されたものです。
まるで「龍が雲霧を駆け巡る」ような特殊な文様は、高純度の銀箔素材と「焼箔」技法によるものです。硫化物と純銀の性質を結合させ、色の変化を正確にコントロールすることで、世にもまれな雲龍箔を作り上げ、ペンに貼り合わせました。
工芸家紹介
村田紘平
1977年京都に生まれる。西陣織・箔屋「楽芸工房」三代目。
経済産業大臣指定伝統的工芸品、西陣織製糸部門伝統工芸士。
大学進学と同時に父親に師事し、西陣織の帯地の特徴である「平箔」の制作技法を学ぶ。帯地のデザインにとどまらず、伝統的な技法を用いて、建築装飾や金箔を取り入れた芸術作品の制作にも力を注いでいる。
仕様
材質:真鍮、銀、燙金梧桐木盒
製品寸法:12.5 x 1 x 1 cm
包装寸法:19 x 7.7 x 3.1(H) cm
筆芯:Schmidt 5888F 黑色,適用通用鋼珠筆芯