-1669年頃 開窯-
小石原焼は元々「中野焼」と呼ばれていましたが、
18世紀中頃に生産された陶器から「小石原焼」と呼ばれるようになりました。
その歴史は、1669年に初代高取八蔵の孫が
小石原皿山で陶土を発見し、この地に移り住んだことに始まります。
1682年、筑前福岡藩の3代目藩主は、
伊万里焼の隆盛に強く影響を受け、
内陸の小石原地域で窯業を興しました。
開窯当初は磁器も製造していましたが、
筑前茶陶の名所である高取焼との技術交流を経て、
陶器を主とする産地へと転換していきました。
小石原は、九州福岡の深山に位置し、
標高1000m級の山々に囲まれています。
棚田や伝統的な建築物が随所に見られ、
自然豊かな農業地であるだけでなく、
日本を代表する民藝陶器の産地としても知られています。
小石原地域は陶土と森林資源に恵まれており、
それが350年にわたる小石原焼の窯の火を絶やさずにきました。
現在も、伝統的な薪窯の技法で陶器が焼かれています。
小石原焼には、豊かな装飾技法があります。
「飛び鉋」、「櫛目」、「刷毛目」、「指描き」、「ポン描き」
これらの技法は、後にほど近い小鹿田焼にも伝わり、
日本の民藝における主流の技法となりました。
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小石原焼 柳瀬本窯元
サイズ:直径15.5cm × 高さ3.5cm
*手作りのため、釉薬の色合いやサイズには若干の個体差があります。
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