角斯の絵本『牟吉』をご購入の方、先着20名様に、限定「マスクケース」と角斯氏直筆サインをプレゼント!
台湾の先住民族神話「太陽を射落とした英雄・牟吉」を、全く新しい視点で描いた角斯初の妖怪絵本。比類なき才能を持つ牟吉が太陽を射落としたら、世界はどうなってしまうのか?太陽を追いかける奇想天外な冒険物語が、今、幕を開ける!
「その力が手の中にある時、あなたはどんな世界を望みますか?」——角斯、『牟吉』より
**推薦の言葉**(五十音順)
何敬堯:ファンタジー作家、『妖怪臺灣地圖』著者
呉俞萱:詩人、実験教育従事者
サカルヌ・アリョンロン:ハンター学校創設者、作家
ジミー(幾米):絵本作家
游珮芸:台東大学児童文学研究所副教授
鄒駿昇:ビジュアルアーティスト、絵本イラストレーター
瞿友寧:映画監督
瀟湘神:作家
**物語のあらすじ**
昔々、天神ハモが大木を揺らすと、葉が落ちて人間に変わった。中には、不完全な姿の人々もいた……。ハモは彼らを追い払い、それぞれの人生を歩むように命じた。
しかし、一枚の葉だけは落ちずに、しっかりと枝に clung していた。ハモが去った後、雷神と風神がそっとその頑丈な葉に近づき、神の力で打ち落とそうとしたが、葉は微動だにせず、枝にぶら下がったままだった。
ある日、一匹の幼虫が曲がりくねった大木を登り、その葉の下で羽化を待っていた。ある早朝、幼虫は葉を食べ、やがて蛹になり、変色し、膨らんでいった。そして間もなく、枝にあったその葉は枯れてしまった。蛹が落下する際に破裂し、濡れた翼もなく、美しい蝶が姿を現すこともなく、一人の子供が繭から飛び出した。子供は空腹だったのか、地面の土を掴んで口に運び、突然顔色を変えて、激しく泣き始めた。
毎日毎日、子供は一人で鬼神と向き合った。ある日、森を巡回していた猟師が子供の泣き声を聞きつけ、声のする方へ向かうと、大木の下で子供を見つけた。猟師はこの子を抱き上げ、泣きじゃくる顔を見て、歌を歌い始めた。
嵐が来た —— 闇も共に来た
悪魔があなたの心を取りに来る
あなたに残されたのは、あなたの何分の一か
私たちは互いに抱きしめ合い 勇気を生み出し悪魔を引き裂く
闇を乗り越え 嵐が静まるのを待つ……
歌声はしばらく森に響き渡り、子供は猟師の腕の中で眠りについた。猟師たちは、大きな声で泣くその子に「牟吉(ムージ)」と名付けた。
牟吉は神の力を持つ子供で、指を一本差すだけで雷を落とし、枝を折ることができた。口を開けば疾風を吹き出し、鳥獣を傷つけた。猟師の養父は、子供と部族の人々が傷つかないように、部族の仲間と協力して弓矢を作り、牟吉に贈った。牟吉は弓を取り、誰にも真似できない天賦の才を見せつけた。牟吉の放つ矢は速く、そして力強かった。牟吉の並外れた力はすぐに世界中に広まり、挑戦しに来る勇士たちは皆、彼にかなわなかった。
風神と雷神はこの話を聞きつけ、勝負を挑んだが、どちらも牟吉に敗れ去った。天の太陽はそれを見て高らかに笑い、自慢げに言った。「なんて愚かなんだ、世界で一番強いのは私だ!」傲慢な太陽は天を高く押し上げ、空を支えた。風と雲は一瞬にして散り、空はまるで彩色された油絵のキャンバスのように、しわが寄ってしまった。
突然、一本の力強い矢が飛んできて、的確に太陽の眉間に突き刺さった。太陽が射落とされた、と部族の人々は慌てて叫んだ。牟吉は太陽を追いかけ続け、叫んだ。「逃げるな!私と決着をつけろ!」太陽は痛みで目尻に涙を浮かべ、全く言葉を発することができなかった。涙と傷口から光が流れ出し、空へと舞い上がり、点々と輝く星々へと変わった。猟師の養父は牟吉を心配し、部族の人々と共に後を追った。
牟吉は太陽との勝負を諦めようとせず、森から丘へ、そして山々を越え、執拗に追い続けた。この間、太陽の体力は絶えず消耗し、ますます衰弱していった。太陽の光が大地を照らすことができなくなり、世界は冷え込み始め、大雪が降り始めた。
この時、闇から一体の怪物が生まれた。怪物は虎視眈々と、この世界を飲み込もうと待ち構えていた……。
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作者・絵師プロフィール
角斯(CHIAOS TSENG)
現役のイラストレーター、グラフィックデザイナー。2012年から台湾の物語を掘り下げ、「角斯角斯(チャオスチャオス)」ブランドを立ち上げ、出版物、異業種コラボレーション、商品開発などを通して物語を広めている。絵画作品には伝説、神話、奇妙、奇想、妖怪、神様などの要素が取り入れられている。代表作:2014年『台湾妖怪地誌』、2015年『台湾妖怪巻壱——巨人怪説』、2016年ボードゲーム『台湾妖怪闘陣』、2017年台湾創世神話をテーマにした独立出版『台湾妖怪巻弐——怪生島』(アメリカ3x3イラストレーションアワード出版部門入選、3x3 Illustration Annual No.15/professional published)。2018年台湾の神様をテーマにした独立出版『宝島搜神記』、2020年聯經出版社との共同出版『宝島搜神』。
WENDY YEH
「角斯角斯」ブランドの商品デザインと企画を専門とし、イラストレーターのアシスタントも兼ね、物語の内容やアイデアの構想をサポートしている。布地工芸が好きで、自身の手作りブランド「布革製所(ブーガーシーズオ)」を立ち上げ、布と革の工芸を組み合わせ、布地の温かさと革のしっかりとした質感の両方を持ち合わせ、布地に新しい表情を与えている。人生をマルチに活動し続け、クリエイティブとアートを生活の糧としている。
仕様:ハードカバー / 72ページ / 21 x 28 x 1.01 cm / 一般向け / フルカラー印刷 / 初版
出版社:image3 (大塊文化-大人絵本シリーズ)
出版地:台湾
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