フライ返しで栓抜き

3年間耐え忍んだ倉庫番が、「このままではいけない」と一念発起し、仕事を辞めて絵筆を握り、夢を描き始めました。ユーモアでストレスを解消するのが一番の癒しだと気づいたのです。会社員として安定した日々を送ることが幸せだと思っていましたが、お金を稼ぐのはこんなにも大変で、同僚には意地悪でごますり上手な人もいる。上司は会社のために自己犠牲を求め、問題が起きれば自分で対処しろと言い、儲かれば自分の手柄、損をすれば「皆で苦境を乗り越えよう」と言う。 私は自分の創造性を表現したい。手描きを選んだのは、一筆一筆に集中する必要があり、その時の感情も作品に溶け込むからです。だから、全く同じものは二度と作れません。見た目は似ていても、やはり違うのです（双子のように）。印刷なら早く、手間もかかりませんが、全く同じものができてしまい、色の鮮やかさも異なり、繊細なニュアンスも失われます。 人生には多くのストレスがあります。この作品を通して、抑圧されている人、ストレスを抱えている人に、いつか困難を乗り越え、自分が本当にやりたいけれど勇気が出ないことを考え、自分を奮い立たせるきっかけを与え、勇敢に前へ進んでほしいと願っています。