《距角手稿 Elongation Manuscript》シリーズについて
天文学において、「距角(きょかく)」(Elongation)とは、天体の位置を示す方法の一つです。地球から太陽を見た時に、各内惑星、外惑星と太陽がなす角度を指します。天体が特定の距角に到達すると、「最大離角(だいきょ)」(Greatest Elongation)、「合(ごう)」(Conjunction)、「衝(しょう)」(Opposition)、「矩(く)」(Quadrature)といった特別な名称で呼ばれます。これらは図中に示された専門用語です。
本シリーズのデザインでは、一般的な太陽系惑星の距角相対位置を示す図を、ヨーロッパ初期近代の手稿スタイルで描きました。重要な科学的概念と手稿の古典的な美しさを融合させ、人々が初めて惑星の天文現象を探求・研究した時の想像力を表現しています。
畢竟、人々は常に惑星に対して深い好奇心を抱いてきたのですから。

