きっかけにすぎないかもしれません。
慌ただしく、急速に変化する現代社会の中で、束の間の休息時間に静かな美しさを味わえたなら、そこには穏やかな安らぎと呼吸だけが残ります。これは誰もが望む瞬間です。私は陶器や茶器を通じて、この世界をよりゆったりと、自由に感じられる場所にしたい。そして、あなたが自分自身であることを思い出してほしいと願っています。
「逸(いつ)」 – 超凡脱俗、卓越した個性、そして安らかな喜びを象徴します。私の作品は、現代人にリラックスした自由な空間を提供し、暮らしの美しさをじっくりと味わう時間をもたらし、茶と壺が織りなす一瞬の歓びへと誘います。
「壺(こ)」 – 日常に密接に結びついた道具でありながら、生活を彩る芸術品でもあります。茶を注ぐ際の優雅な姿は、人と壺の完璧な調和を映し出します。壺の温かみのある美しさをじっくりと鑑賞することで、忙しい日々に無限の温もりを注ぎ込むことができるでしょう。
陶芸家について
呉振達(ご・しんたつ)は、20年以上の経験を持つ工房陶芸家です。卵の殻のように薄く均一な壺作りの技術と、土の精錬に対するこだわりにより、実用性と観賞性を兼ね備えた茶器を生み出しています。
主な経歴
• 1996年:「逸陶工房」を設立
• 2003年:國父紀念館にて「陶壺の伝承—呉國龍、振達、振成親子名壺展」開催
• 2006年:総統府および国立台湾工藝研究所の招待により「茶の色と形|茶器工芸特別展」に参加
• 2006年:行政院アートギャラリー「茶の語らいと魅力—茶器工芸展」出展
• 2015年:陶瓷博物館にて「壺に満ちた人生」陶芸合同展に参加
• 2015年:国立台湾工藝研究発展センター・台北現代工芸デザイン分館「セラミッククリエイティブ工房」出展
• 2018年:「紫砂の旅・台湾に焦点」新北市立鶯歌陶瓷博物館紫砂特別展
• 2018年:台北現代工芸デザイン分館「一緒に陶を淹れよう」師弟合同展に参加
• 2019年:日本青森での「陶芸レジデンシーアーティスト」に招待
• 2021年:ファエンツァ芸術セラミックセンター「Ceramic & Colours Award 2020-21」入選